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ブックマーク / www.chikumashobo.co.jp (5)

  • 筑摩書房 PR誌ちくま

    鶴見俊輔は、いつも人をまっすぐ見つめる。彼は人間の価値を、規制の枠組みの内部では捉えない。 学歴、肩書き、地位、名誉……。 彼は名刺を投げ捨て、権威を疑う。そして、合理的思考の外部に属する人間の性質に、当の価値を見出す。 鶴見に小賢しさは通用しない。そんなものは、人間にとって何の価値もない。「樽」の中の論理は、「樽」が崩壊すると、何の役にも立たなくなる。それどころか、「樽」に合わせて自己を形成した人間は、「樽」の崩壊が自己の崩壊につながる。そんな自己を抱きしめて生きることに、何の価値があるのか。 鶴見は、この「樽」の中の論理を「一番病」と言う。既成の「正しい答え」を即座に割り出し、権威者の顔色を見る。そして一歩ずつエリート街道を突き進み、自己を失っていく。一番病患者は「パブロフの犬」なのだ。 鶴見は言う。 「エジソンは、東大には入れない」。 戦後、丸山眞男は「ファシズムというものは、亜イ

    筑摩書房 PR誌ちくま
    lotus3000
    lotus3000 2014/09/09
    中島岳史による鶴見俊輔評。
  • 筑摩書房 「いい文章」ってなんだ? ─入試作文・小論文の歴史 / 石川 巧 著

    試験に受かる 文章の秘密をさぐる! 文章の良し悪しって誰がどう決めてきたの? 明治期から現代にいたる入試作文・小論文の変遷に切り込むことで、私たちの文章規範を形作ってきたカラクリを暴く! シリーズ:ちくま新書 946円(税込) Cコード:0281 整理番号:850 刊行日: 2010/06/07 ※発売日は地域・書店によって 前後する場合があります 判型:新書判 ページ数:272 ISBN:978-4-480-06554-4 JANコード:9784480065544 在庫 ×

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    lotus3000 2011/10/01
  • 「経済」はなんのためにあるのか/雨宮処凛 - 筑摩書房 PR誌ちくま

    六月、広島のマツダの工場で、四二歳の元期間従業員が無差別殺傷事件を起こした。 この事件が起きた原因を、「不安定就労」や容疑者が主張する「クビ切り」だけに特定するつもりはない。様々な要因が絡み合って起きた事件だろう。しかし、今の日に「このままでは絶対に這い上がれない層」が存在することは、子どもだって知っている。そして働く人々は、常に隣の「誰か」を蹴落とさなくては生き残れないぞ、と耳元で囁かれている。誰もが安心できない「うかわれるか」の状況。そんな中で、私たちは生きている。 しかし、ちょっと前の好景気の頃の日は、そんな殺伐とした社会ではなかったように思う。少なくとも働いてもえないなんて層はごくわずかだったろうし、これほどたくさんの非正社員はいなかったし、バブルの頃は大学生たちが大歓迎されながら社会に迎えられていた。しかし、今、非正社員も失業者も増え続け、就活は困難を極め、働く人の賃金

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    lotus3000 2010/08/04
  • webちくま

    解説 2024/8/9 松 健二 マルケスの中心的文体を味わえるのは絶対に『百年の孤独』と『エレンディラ』 ガルシア=マルケス『エレンディラ』特別寄稿

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  • 「小さな世界」に閉じこもることが、なぜ悪いのか? - 筑摩書房 PR誌ちくま

    「多様な世界に目を向けよう」。 これは「双書Zero」が読者のみなさんに届けたい、ひとつの大切なメッセージです。 なぜなら、自分の見たいものしか見ない人が増えているような気がするから。 どうして、自分の好きな小さな世界にいることが、もったいないのか。 どうすれば、自分を世界に開いていけるのか。 アカデミズムの枠を超えて活躍する、宮台真司氏と森岡正博氏に聞いてみた。 ――現代は、これだけメディアが多様化しているにもかかわらず、仲間ごとに小さくまとまり、内閉しているように見受けられます。その弊害をどのように乗り越えていけばよいのでしょうか。 宮台 まず押さえたいのは、論壇誌はなぜ凋落したのかということと、人文系のウェブサイトはなぜ活況を呈しているのか、です。 「オピニオン・リーダー」の概念で有名な社会心理学者ポール・ラザースフェルドが、一九五〇年代に「コミュニケーションの二段の流れの仮説」を提

    「小さな世界」に閉じこもることが、なぜ悪いのか? - 筑摩書房 PR誌ちくま
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