首都ワシントン(Washington, DC.)で開催された世界基金の食事会に出席した米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)のフランシス・コリンズ(Francis Collins)所長(2012年7月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Paul Morigi 【8月12日 AFP】62年前に科学者らにより採取されたあるアフリカ系米国人のがん細胞は、医学史上における画期的な研究の数々に貢献してきた──ただ、タバコ農家を営んでいた当の本人は、知ることも了承することもなかった。 細胞が採取されたのは、5人の子どもがいたヘンリエッタ・ラックス(Henrietta Lacks)さん。進行性子宮頸(けい)がんのため、米メリーランド州ボルティモア(Baltimore)のジョンズ・ホプキンス病院(Johns Hopkins
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