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ブックマーク / deeeet.com (13)

  • なぜMicroservicesか?

    現職においてMonolithアーキテクチャからMicroservicesアーキテクチャへの移行とその基盤の構築に関わって2年近くが経った.未だ道半ばであるがこれまでの経験や日々のインプットをもとにいろいろ書いておこうという気持ちになった.記事ではそもそもMicroservicesアーキテクチャとは何かを整理し,なぜやるべきか?・なぜ避けるべきかを整理する. Microservices? Microservicesアーキテクチャとは「Single purpose,High cohesion,そしてLoosly Couploedなサービスを組み合わせてシステムを構築する」アーキテクチャ手法である.それぞれの原則をまとめると以下のようになる. Single purpose: 一つのことに集中しておりそれをうまくやること Loose coupling: サービスは依存するサービスについて最小限の

  • Service meshとは何か

    Microservicesの世界においてService meshは大きなキーワードになった.KubeCon 2017やKubeCon 2018 EUにおいても多くのセッションをService mesh(もしくはその代表格であるIstio)が占めており注目の高さも伺える.もちろんMicroservicesを進めるMercariにおいても導入を検討しており今後重要なコンポーネントの1つになると考えている.記事ではそもそもなぜService meshという考え方が登場したのか,なぜ重要なのか? その実装としてのIstioとは何で何ができるのか? について簡単にまとめてみる. 参考文献 Service meshを一番理想的な形でサービスに使い始めその考え方を広めたのはLyftだ(と思う).LyftはIstioのコアのコンポーネントであるEnvoyを開発しそれを用いてService meshを構築

  • Go1.7のcontextパッケージ

    Go1.7ではgolang.org/x/net/contextがcontextパッケージとして標準パッケージに仲間入りする.そしていくつかの標準パッケージではcontextパッケージを使ったメソッド/関数も新たに登場する.contextパッケージは今後さらに重要な,Gopherは普通に扱うべき,パッケージになると考えられる.記事ではそもそもcontextパッケージとは何か?なぜ登場したのか?なぜ重要なのか?どのように使うべきか?についてまとめる. contextパッケージが初めて紹介されたのは2014年のThe Go Blogの記事 “Go Concurrency Patterns: Context”である.この記事ではなぜGoogleがcontextパッケージを開発したのか,どのように使うのか具体的な検索タスクを例に解説されている.まだ読んだことがない人はそちらを先に読むと良い. co

  • Writing An Interpreter In Goを読んだ

    Thorsten Ballによる“Writing An Interpreter In Go”を読んだ. 技術界隈のブログを見ているとたまにSteve Yeggeの「If you don’t know how compilers work, then you don’t know how computers work」という言葉に出会う.その度に学生のときにコンパイラの授業を受けなかったこと後悔し,社会人になって挑戦しようとして挫折したことを思い出して悲しい気持ちになる.@rui314さんのCコンパイラをスクラッチから開発してみたを読んではかっこいいなと思いつつ僕には無理だなあと心が折れていた. どの言語を書いていてもコンパイラ(もしくはInterpreter)は切っても離せないものであり内部の動きがどうなっているかを知っておきたいという欲求はプログラマーなら誰しもあると思う(少なくとも僕に

  • Apache Kafkaに入門した

    Apache kafka 最近仕事でApache Kafkaの導入を進めている.Kafkaとは何か? どこで使われているのか? どのような理由で作られたのか? どのように動作するのか(特にメッセージの読み出しについて)? を簡単にまとめておく(メッセージングはまだまだ勉強中なのでおかしなところがあればツッコミをいただければ幸いです). バージョンは 0.8.2 を対象に書いている. Apache Kafkaとは? 2011年にLinkedInから公開されたオープンソースの分散メッセージングシステムである.Kafkaはウェブサービスなどから発せられる大容量のデータ(e.g., ログやイベント)を高スループット/低レイテンシに収集/配信することを目的に開発されている.公式のトップページに掲載されているセールスポイントは以下の4つ. Fast とにかく大量のメッセージを扱うことができる Scal

  • Go言語のCLIツールのpanicをラップしてクラッシュレポートをつくる

    mitchellh/panicwrap Go言語でpanicが発生したらどうしようもない.普通はちゃんとテストをしてそもそもpanicが発生しないようにする(もしくはトップレベルでrecoverする).しかし,クロスコンパイルして様々な環境に配布することを,もしくはユーザが作者が思ってもいない使いかたをすることを考慮すると,すべてを作者の想像力の範疇のテストでカバーし,panicをゼロにできるとは限らない. panicが発生した場合,ユーザからすると何が起こったか分からない(Go言語を使ったことがあるユーザなら「あの表示」を見て,panicが起こったことがわかるかもしれない).適切なエラーメッセージを表示できると良い.開発者からすると,そのpanicの詳しい発生状況を基に修正を行い,新たなテストケースを追加して二度とそのバグが発生しないようにしておきたい. mitchellh/panicw

    love0hate
    love0hate 2015/04/17
  • GithubのGo言語プロジェクトにPull Requestを送るときのimport問題

    TL;DR fork元(オリジナル)をgo getしてその中で作業,forkした自分のレポジトリにpushしてPull Requestを送る. 問題 Github上のGo言語のプロジェクトにコミットするとき,cloneの仕方で若干ハマることがある.普通のOSSプロジェクトの場合は,forkしてそれをcloneしてpush,Pull Requestとすればよい.Go言語のプロジェクトでは,同じレポジトリの中でパッケージを分け,それをimportして使ってるものがある.そういう場合にforkしたものをそのままcloneすると,importの参照先がfork元の名前になりハマる. 例えば,github.com/someone/toolがあるとする.このレポジトリはgithub.com/someone/tool/utilsという別パッケージを持っており,mainがそれを使っているとする.つまり以下

    love0hate
    love0hate 2014/12/26
  • Go言語でテストしやすいコマンドラインツールをつくる

    記事はGo Advent Calendar 2014の18日目の記事です. Go言語は,クロスコンパイルや配布のしやすさからコマンドラインツールの作成に採用されることが多い.自分もGo言語でいくつかのコマンドラインツールを作成してきた.例えば,GitHub Releaseへのツールのアップロードを簡単に行うghrというコマンドラインツールを開発をしている. コマンドラインツールをつくるときもテストは重要である.Go言語では標準テストパッケージだけで十分なテストを書くことができる.しかし,コマンドラインツールは標準出力や標準入力といったI/O処理が多く発生する.そのテスト,例えばある引数を受けたらこの出力を返し,この終了ステータスで終了するといったテストは,ちゃんとした手法が確立されているわけではなく,迷うことが多い(少なくとも自分は結構悩んだ). 記事では,いくつかのOSSツール(得に

    love0hate
    love0hate 2014/12/23
  • CoreOSに入門した

    CoreOS is Linux for Massive Server Deployments · CoreOS CoreOS + Docker Meetup Tokyo #1に参加してCoreOSにめっちゃ感動したので,CoreOSに入門していろいろ触ってみた. まず,CoreOSの概要とそれを支える技術について説明する.次に実際にDigitalOcenan上にVagrantを使って実際にCoreOSクラスタを立てて,CoreOSで遊ぶ方法について書く. CoreOSとは何か CoreOSは,GoogleやFacebook,Twitterといった企業が実現している柔軟かつスケーラブル,耐障害性の高いインフラの構築を目的としたLinuxディストリビューションである.軽量かつ使い捨てを前提にしており,クラウドなアーキテクチャのベストプラクティスを取り入れている.CoreOSの特徴は大きく4つ挙

  • わかりやすいREADME.mdを書く

    GitHubなどに自分のツールやライブラリを公開するとき,README.mdは重要な役割を担っている.レポジトリを訪れたユーザが自分のツールを使ってくれるか否かの第一歩はREADME.mdにかかっている,と言っても過言ではない.実際自分が使う側になったときも,まずREADME.mdを読んで判断していると思う. 成功しているプロジェクトを参考にしつつ,自分が実践していることをまとめておく.ここに書いていることはあくまで(自分の中で)最低限的なものである.プロジェクトが成長していくにつれてREADMEはあるべき姿に成長していくべきだと思う. READMEの役割 README.mdには大きく2つの役割がある. プロジェクト,ツールの使い方,インストール方法 プロジェクト,ツールの宣伝 元々READMEは前者の役割しかなかったが,GitHubの仕組み上,後者の役割も徐々に重要になっている. さらに

  • HerokuのAPIデザイン

    Herokuが自ら実践しているAPIデザインガイドをGithubに公開した. “HTTP API Design Guide” このガイドは些細なデザイン上の議論を避けて,ビジネスロジックに集中すること目的としている.Heroku特有なものではなく,一般にも十分適用できる知見となっている. 最近は,モバイル向けにAPIをつくることも多いため,勉強もかねて抄訳した.なお内容は,HTTP+JSONのAPIについて基的な知識があることが前提となっている. 適切なステータスコードを返す それぞれのレスポンスは適切なHTTPステータスコード返すこと.例えば,“成功"を示すステータスコードは以下に従う. 200: GETやDELETE,PATCHリクエストが成功し,同時に処理が完了した場合 201: POSTリクエストが成功し,同時に処理が完了した場合 202: POSTやDELETE,PATCHリク

  • 使いやすいシェルスクリプトを書く

    できればシェルスクリプトなんて書きたくないんだけど,まだまだ書く機会は多い.シェル芸やワンライナーのような凝ったことではなく,他のひとが使いやすいシェルスクリプトを書くために自分が実践していることをまとめておく. ヘルプメッセージ 書いてるシェルスクリプトが使い捨てではなく何度も使うものである場合は,体を書き始める前に,そのスクリプトの使い方を表示するusage関数を書いてしまう. これを書いておくと,後々チームへ共有がしやすくなる.とりあえずusage見てくださいと言える.また,あらかじめ書くことで,単なるシェルスクリプトであっても自分の中で動作を整理してから書き始めることができる.関数として書くのは,usageを表示してあげるとよい場面がいくつかあり,使い回すことができるため. 以下のように書く. function usage { cat <<EOF $(basename ${0})

  • Dockerとは何か?どこで使うべきか?

    この記事はDockerに関する実験的な記事や,Buildpackを使ってHeroku AppをDocker Containerとして使えるようにする“building”の開発などで知られるCenturyLink Labsの “What is Docker and When To Use It”の翻訳です. Dockerとは何か?Dockerをどこで使うべきか?についてよく見かける記事とは違った視点から説明されています. 翻訳は許可をとった上で行っています. Dockerとは何でないか Dockerとは何かを説明する前に,Dockerは何でないかについて述べる.Dockerの否定形は何か?Dockerの制限は何か?Dockerが得意でないことは何か? DockerLXCのようなLinux Containerではない DockerLXCだけのラッパーではない(理論的には仮想マシンも管理でき

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