関西国際空港会社が14日にまとめた国際線の旅客数(1日あたり)は、前年同月比36%減の約1万8千人だった。5月は26%減の2万500人で、景気低迷に加え、新型インフルエンザが引き続き響いたため、落ち込み幅が増えたという。 福島伸一社長は「7月に中国の個人観光が解禁され、燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)撤廃の動きもある。これからは、いい数字が出そうだ」と話した。17日には福島社長も参加し、大阪市内で利用促進キャンペーンを実施する。
大阪中心部と関西空港を30分台で結ぶ鉄道新線「なにわ筋線」(JR新大阪駅―JR難波・南海汐見橋両駅、10・2キロ)構想について、国土交通省は、事業化に向けた都市鉄道調査に7月にも着手する方針を決めた。 大阪府の橋下徹知事が「関空活性化に不可欠」と国に働きかけ、金子国土交通相が関空へのアクセス改善策として検討を表明していた。近畿運輸局は17日にも府、大阪市、鉄道事業者らのトップ級会合を開き、合意形成の協議に入る。 構想では、新線は新大阪駅から地下鉄道でJR大阪駅北の梅田北ヤード新駅を経由してなにわ筋を南北に貫き、分岐して難波駅でJRに、汐見橋駅で南海に接続し、JR阪和線、南海本線で関西空港につなぐ。 大阪駅―関空の鉄道所要時間が、現在の1時間程度から30分程度短縮できるうえ、新大阪駅で新幹線、東海道線とも接続できるため、京阪神各地から関空への利便性も向上する。 都市鉄道調査は、国交省が今年度
JR新大阪駅とミナミを結び、関西空港へのアクセス鉄道として期待される新線「なにわ筋線」が実現に向けて動き出す。80年代に計画され長年凍結されていたが、国土交通省は近く、JR西日本と南海電気鉄道、大阪府、大阪市によるトップ会議を開き、建設に向けた基本合意を得る方針だ。3千億円規模とみられる建設費の3分の1は国が補助する方針で、10年度にも調査費の予算計上を目指す。 現在、大阪駅と関空とはJRで1時間程度かかるが、新線は30分程度への短縮を目指す。最近は府の橋下徹知事が「関空へのアクセス向上には不可欠」として建設に前向きな発言を繰り返している。国交省はトップ会議での合意後、事務レベルの検討会議を設ける。10年度予算にも建設の前提となる基本調査費を計上。数年かけて路線計画を詰め、事業費の概算や需要予測をはじく方向だ。 建設では「都市鉄道利便増進法」を活用し、国、自治体、鉄道事業者が費用の3分
16日に開港3年を迎える神戸空港など関西3空港の08年の旅客数が計約3405万人にとどまり、過去最低になったことが国土交通省の調査でわかった。関西、大阪(伊丹)の2空港時代の旅客数を初めて下回った。神戸空港は関西地方の航空需要を掘り起こす効果を期待されたが、景気低迷による航空各社の減便や外国人客の減少を受け、3空港の総旅客数は減り続けている。 神戸空港が開港した06年は3空港で計約3578万人が利用し、前年の2空港時代より約55万人増えた。しかし、翌07年には減少に転じ、08年は3空港すべてで旅客数が前年を約9〜4%下回った。このため、2空港時代の05年より約118万人も下回った。 関西空港の08年の旅客は約1571万人で、前年に比べて約70万人(約4%)減。円高が進むにつれて国際線を利用する外国人客が減り、国内線でも減便が相次いだ。日本航空と全日本空輸が不採算路線の廃止・減便を進める
関空アクセスきっぷの発表会見。左から南海のキャラクター「ラピートくん」、通天閣の「ビリケンさん」、京急の原田一之取締役、関空の「カンクン」=大阪市内 東京の京浜急行電鉄、大阪の南海電気鉄道、関西空港が、割引切符「関空アクセスきっぷ」を共同で売り出す。12日に大阪市内であった記者会見には南海のキャラクター「ラピートくん」と関空の「カンクン」、通天閣の「ビリケンさん」も駆けつけ、新切符をアピールした。 品川(または横浜)―羽田空港間と関空―なんば駅間の片道切符がセットになっており、通常1360円の区間を千円で乗車できる。関空では飲食店で最大20%の割引や粗品プレゼントなどの特典も受けられる。3月1日から5月6日まで、品川、横浜、なんば駅などで販売する。 両電鉄は空港と都心を結ぶが、京急はモノレール、南海はJR西日本という強力なライバルがいる。会見で京急、南海の幹部は「ビリケンさんの御利益
関空便に限り、海外会社の国内路線運航容認 国交省方針(1/2ページ)2009年2月2日 印刷 ソーシャルブックマーク 路線数が減り続ける関西空港を支援するため、国土交通省は海外の航空会社に対し、関空発着便に限って国内路線の運航を認める方針を固めた。ただ、外国の航空会社に対する国内線市場の開放は、自国産業保護の観点から世界的にもほとんど例がないため、日本の航空会社との共同運航(コードシェア)を義務づけることにする。同省航空局は「これで関空の乗り継ぎ機能を強化できる」と実現に意欲を示している。 現在も、外国から来て国内の2空港に立ち寄る海外航空会社の路線はあるが、国内線のみの利用はできない。今回の国交省の案は、関空に発着する海外航空会社に、同じ機材で北海道、東北といった国内の他の地方へ向かう路線を新設してもらい、その国内部分を日本の航空会社との共同運航にして、国内だけでも利用できるようにするも
関空に寒風 運休・減便相次ぐ冬ダイヤ(1/2ページ)2008年11月10日17時14分印刷ソーシャルブックマーク 冬ダイヤの運休・減便が始まり、苦境に立つ関西空港=山岸写す 関西空港が早くも「厳冬」を迎えている。燃油高に伴う運休や減便が今月から始まり、1兆1千億円の有利子負債に苦しむ関西国際空港会社にとっては大きな痛手だ。夏以降、高い燃料代を嫌って月別の旅客数も前年割れしており、金融危機による影響も出始めている。 11月最初の金曜日の7日午後10時すぎ、羽田発関空行きの到着便から、スーツ姿のサラリーマンや東京ディズニーリゾートの土産袋を抱えた旅行客らが降りてきた。 10月までは、午後9時以降に羽田を出て同10時以降に関空に着く便は計4便あった。関空にとって、羽田発伊丹行きの最終便よりも1時間半以上遅いこれらの便は、東京方面への日帰り客らへのセールスポイントだったが、11月から全日空の2便が
26日午前1時10分ごろ、関西空港の第1滑走路に航空機のタイヤ片が落ちているのを、滑走路の照明設備を点検中の作業員が見つけた。同空港は同34分から午前6時まで第1滑走路を閉鎖し、第2滑走路の夜間メンテナンス作業を中止して発着に対応した。この影響で計6便に最大10分の遅れが出た。 国土交通省関西空港事務所によると、タイヤ片は第1滑走路南側の約600〜700メートルにわたり6個見つかった。最大で長さ1メートル超、幅約50センチ。同日午前0時36分発の米貨物機のタイヤで、同機は約6時間半後、行き先のアンカレジ空港に無事着陸しているという。
航空機の燃料費高騰を受けて航空各社が関西空港の不採算路線の見直しを行っている問題で、関西国際空港全体構想促進協議会は25日の総会で、同協議会の会長で関西経済連合会の下妻博会長と、同協議会の副会長の橋下徹知事らが、31日に国土交通省や日本航空などを訪問、路線の維持を求めていくことを決めた。橋下知事は25日、取材に対して「今のままでは関空は沈む」と危機感をあらわにしており、トップセールスが奏功するか注目される。 関空会社によると、今月に入り日航、全日空、スターフライヤーが今秋以降の運休や減便を打診。日航は国内5路線とロンドン路線を運休、国内3路線を減便対象にした。全日空はグアム線の運休などを検討中で、3社で20路線を超す大規模な見直しになりそうだ。 一方、韓国のアシアナ航空は25日、サイパン線の新規就航やソウル線の増便を発表した。 橋下知事はこの日、就任半年(8月6日)を前にした新聞・通信各社
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