日本の大学教員ポストについて、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスといった先進各国 の大学教員事情をからめつつ比較、解説する。 同じ博士や教授であっても、それぞれの国で随分と事情が違う点が興味深い。 大方の人が予想していることだとは思うが、やはりアメリカは流動性が高く、給与水準は 市場の論理に従って決められている。同じ大学内でも、ビジネス、法律系の教授の給料が 文学、芸術系の教授の2倍以上であり、州立大の公務員でありながら、研究系の教授は 私学の水準だったりといった具合だ。 「遊んでる奴と同じ給料なのは納得できない、年功序列はおかしい」 といって左巻きの教授すら私学に逃げ出す日本の国立大学とはえらい違いである。 そういう意味では、やはりドイツがどこか日本に近い。 教授ポストに昇格できるのは40歳近くになってから。身分はあくまで公務員で、定年は 65歳。ノーベル賞もらった物理学者が「定年の無
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