安倍晋三首相を取り巻く状況が一段と厳しさを増している。 報道各社の世論調査で内閣支持率が低迷しているためだ。「森友・加計・日報」の問題にセクハラ疑惑など、終わりの見えない不祥事の連鎖が影響しているのは明らかで、政府・与党の危機感は強まるばかりだ。 「全てがおかしくなってきている」。自民党参院幹部は16日、厳しい表情でこう指摘した。 朝日新聞の14、15両日の調査によると支持率は31%。日本テレビ(13~15日)は政権維持の「危険水域」と言われる20%台の26.7%まで落ち込んだ。 学校法人「森友学園」の国有地売却問題に端を発した財務省の決裁文書改ざん、自衛隊の日報問題が相次いで発覚。そこへ加計学園の獣医学部新設に関して元首相秘書官が「首相案件」と発言したとされる新たな疑惑が持ち上がった。 さらに福田淳一財務事務次官のセクハラ疑惑が浮上。女性問題に敏感な公明党の幹部は16日、福田氏が疑惑を否