神戸市須磨区の市立中学校で9日午後、校内の木の枝にカラスの頭部が刺さっているのが見つかった。この中学校は、20年前に日本中を震撼(しんかん)させた「神戸連続児童殺傷事件」の舞台でもある。いったい、誰が何の目的でこんなことをしたのか。 カラスの頭部は、体育館裏に生えた木の上向きに伸びた枝の先端(高さ約85センチ)に刺さっている状態でみつかった。部活動のため登校していた生徒が発見し、校長を通じて兵庫県警須磨署に通報した。カラスの頭部は全長約12センチで、切断面は真っすぐだった。付近に血痕や胴体はなく、何者かが別の場所で切断し、持ち込んだ可能性が高いとみて、県迷惑防止条例違反(嫌がらせ行為)容疑などで捜査している。 この中学校では1997年に、当時14歳の少年が引き起こした「神戸連続児童殺傷事件」の被害男児の遺体の一部が置かれていた。前田隆彦校長は「事件は20年前のことで、今回のこととの関係はま