米国のペロシ下院議長は9日、米MSNBCテレビのインタビューで、台湾周辺で軍事的圧力を強めている中国の習近平国家主席について「おびえたいじめっ子のように振る舞っている」と批判した。中国が猛反発するなか台湾訪問に踏み切ったペロシ氏だが、「中国の国家主席が、米議員らが訪台するかどうか判断すべきでない」と強調した。 ペロシ氏は同日、台湾や日本などのアジア歴訪後、初めてメディアのインタビューに応じた。ペロシ氏は中国経済が停滞していることや、訪台が習氏が共産党総書記3期目入りを目指す今秋の党大会前だったことを挙げ「習氏は不安定な立場にある」と指摘した。台湾を孤立させることに「加担はしない」と訪台に踏み切った理由を話し、アジア歴訪は「非常に生産的だった」と語った。