前回は、ユーザ名前空間を使った一般ユーザ権限で起動するコンテナ(非特権コンテナ)から、コンテナのファイルシステムを使用する際の問題と、その問題を解決するためにID mappedマウントが利用できることを説明しました。そして、ID mappedマウントの簡単な動きを説明しました。 今回は、ひきつづきmount-idmappedコマンドを使いながら、実際のユースケースに近い動きを見ていきましょう。 コンテナから利用するID mappedマウント まずは一般ユーザ権限で起動するコンテナから、ID mappedマウントを利用した際の動きを見てみましょう。 一般ユーザ権限で起動するコンテナから、ID mappedマウントを利用する際に確認する動きは図1のようになります。前回説明したID mappedマウントの動きに、さらにユーザ名前空間が使うマッピングが適用されますので、方向が逆の変換が2度行われる
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