大型スーパーでは、各種バリアが高齢者を待ちうける 広すぎる店内、動かないエスカレーター、階段、段差…… 杉田聡 帯広畜産大学名誉教授(哲学・思想史) 自民党総裁選で河野太郎氏が、「買い物難民」層の現状について関心を示した。これは良い着眼だった(ただし規制緩和を通じて彼らを生んだのは自民党政府である)。だが氏は新政権から排除され、そのせっかくの関心は実を結ばなかった。 「買い物難民」の労苦をなくすために、大流通資本は小型スーパーの出店を 河野氏が視察したのは移動販売の現場だった。同業者の努力は貴重だが、これが利用できない人はもちろん、できる人でさえ、時にスーパーに足を運びたいと願うものである。だが、それがいかに困難になっているか。 今、多くの高齢者(特に女性)にとってスーパーまでの距離がバリアになっており、日常の買い物のためだというのに、しばしばバスを、時にはタクシーを使うしかなくなっている
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