希望すれば結婚後も夫婦それぞれがこれまでの名字を維持できる「選択的夫婦別姓」を導入するかどうかが、国会の焦点の一つになっている。1996年に法相の諮問機関である法制審議会が導入を答申したものの、自民党の保守系議員の反対などから棚上げされてきた。子どもの立場を含め、長年の懸案をどう考えるのか。国士舘大の百地章名誉教授に聞いた。 選択的夫婦別姓の論点を有識者に取材しました。 夫婦同姓・別姓ともに希望を満たす制度を 二宮周平・立命館大名誉教授 メディアも理解していない「真の論点」 木村草太・東京都立大教授 子の立場、先入観捨て声聞いて 柳原由以弁護士 改姓強制されぬ法改正を 中満泉・国連事務次長 夫婦別姓は強制的な「親子別姓」 同姓と別姓の両者が選べる制度であっても、夫婦別姓の導入には反対である。 夫婦が別姓になれば「家族の絆」を弱め、伝統的な家族制度や家族観を破壊するおそれがある。「同一戸籍同
