超低金利で潤沢な資金が供給される局面は終わりを告げた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で世界経済が短いながらも深刻なリセッション(景気後退)に陥ってから2年が経過し、各国・地域の中央銀行の間では、当局者自身や投資家の大多数が予想していたよりも速いペースで緊急の景気支援策を縮小・解除する動きが見られる。 パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる米金融当局は3月の利上げ開始に向けて準備を進めており、4日に発表された1月の雇用統計が予想よりも強い内容だったことを受けて、一段と積極的な引き締めが必要になるかもしれないとの観測が強まった。