豪州の研究で8年間に14%が新規発症、もともと近視の人も38%が進行 2022/4/6 大西淳子=医学ジャーナリスト 「近視は小学生のころに発生し、進行するもので、15~16歳を過ぎれば進みにくくなる」――。近視について、従来はそのような考え方が一般的でした。しかし、このほど報告された、オーストラリアの若い成人(18~22歳)を8年間追跡した研究(*1)で、成人後にも14%が新たに近視を発症し、もともと近視があった人も37.8%において近視が進行していたことが明らかになりました。 若い成人を長期間追跡し、近視の発症と進行の有無を調べた これまでにも、20歳前後になってから近視を発症する患者がいること、進行も見られることを報告した研究はありましたが、社会人も含めた一般の若い成人を長期間追跡し、近視の発症と進行について検討する研究はほとんど行われていませんでした。 そこでオーストラリアWest