医師の近藤靖子氏が、「シニア世代を健康かつ快適に過ごすために、50代や60代前半の生活のうちに気をつけたいこと」として、研究により導かれた「病気にならない歩き方」について解説していきます。 歩数の多さは関係ない?病気にならない「歩き」のコツ 普通の生活の中でいちばん手軽にできる運動は、歩くこと、すなわちウォーキングです。 毎朝、私は犬を連れて散歩をしますが、年配の男性や女性が1人で歩いていたり、夫婦で歩いていたりするのをよく見かけます。 実は私も、腕時計型の歩数計を持っていて、毎日使っています。歩数計は、以前「万歩計」※とも呼ばれていたように、健康のためには1日1万歩歩くことがすすめられていました。調べてみると、1965年に、日本万歩クラブというものも発足し、「1日1万歩」の普及や実践を行ってきたようです。その団体のホームページでは、「健康を維持するためには、1日300キロカロリーを運動で