■「がんワクチン」はどの種類のがんに有効なのか 「がんワクチン」は、どんな種類のがんに対して使用が想定されているのでしょうか。 東京医科歯科大学 位髙啓史教授: 「一番有望視されているのは皮膚がん。肺がんの一部、頭頚部がん。いくつかのタイプのがんにはもう効果が確認されていて、いま人への治療の準備が急ピッチで進んでいる状況」 東京医科歯科大学 位髙啓史教授: 「コロナパンデミックが起こらなければ、実はもう今年あたりにも第1号のがんワクチンが実用化されるというぐらいのスケジュールだったと思います。希望的な観測としてはあと1年から2年というところかなと個人的には思っています」 ■メッセンジャーRNAの技術はがん以外にも 新型コロナワクチンで使われたメッセンジャーRNAの技術が切り開く医療の未来。ターゲットはがんだけではありません。位髙教授が進めている実験の映像では、メッセンジャーRNAを使った脊