ハービー・ハンコック氏が語る、音楽とテクノロジーの関係 2007年10月31日 カルチャー コメント: トラックバック (0) Eliot Van Buskirk 2007年10月31日 2007年4月2日(米国時間)に講演したHerbie Hancock氏。この席で同氏は、セロニアス・モンク・ジャズ協会(Thelonious Monk Institute of Jazz Performance)が、ロサンゼルスからロヨラ大学ニューオリンズ校に移転すると発表した。 Photo Credit: AP/Alex Brandon ミュージシャンで作曲家のHerbie Hancock(ハービー・ハンコック)氏のキャリアは、数十年の間に、ストレートなジャズから実験的な電子音楽へと変遷した。 1983年には、ブレイクダンスのビートを取り入れて世の中をあっと言わせたヒット作『Rockit』で、ヒップホ
ブライアン・イーノが語る「昨今のコンピューター音楽」論 2001年10月30日 コメント: トラックバック (0) Noah Shachtman 2001年10月30日 電子音を使った環境音楽のパイオニア、ブライアン・イーノ氏は、コンピューターによって作り出された最近の楽曲はお粗末だと感じている。 『アシッド』『ロジック』『キューベース』『プロツールズ』などのソフトウェアがあれば、昨今のミュージシャンは、机の上で音をカットしたり、エフェクトをかけたり、ループさせたり、アレンジし直したりといった作業(日本語版記事)を、無限とも思えるほど行なうことができる。テンポや音の高低、ビートの感じをちょっと変えてみることくらい、原稿のフォントを変えるのと同じくらい簡単にできるようになった。しかし、そういった操作ができることは必ずしもよいことだとは限らない、とイーノ氏は語る。 こういったソフトウェア・プロ
Improvised Music from Japan / Yoshihide Otomo / Information in Japanese 今回はJAMJAM日記別冊「聴く」の連載第1回ですが、その前に雑談をちょっと。 先日副島輝人著『日本フリージャズ史』(青土社)を入手しました。あまりの面白さにあっという間に読了。60年代、東京文化の中心が銀座で新宿が文化的には辺境の地であったこと、だからこそ新宿がフリー・ジャズ勃興の中心地になったなんてみなさん想像つきます? もうずいぶん古い話になりますが、10代の頃わたしは福島のジャズ喫茶で 副島さんの手による8mmドキュメンタリー『ドイツ・メールス・ジャズ・フェスティバル 78』というのを見ています。デレク・ベイリーやハン・ベニンク、ブラクストンなんかが出ているフィルムでしたが、わたしはその内容はほとんど覚えていませんし、もしかしてちんぷんか
Home | Biography | Timeline | Work List | Musical Language | Works Guide | "Vingt Regards" | Disks | References | Links | My Profile Musical Language of Olivier Messiaen メシアンの音楽語法 メシアンの非常に個性的な音楽は、彼独自の数々の特徴的な音楽手法によるところが大きい。特に、彼自身「作曲家」という呼称と同じくらい「リズム家」「鳥類学者」と呼ばれることを好んだくらい、リズムと鳥の歌声に関する関心は高かった。そして、旋法・和声面でも独特の世界を作り出している。 ここではそうした彼独自の音楽語法について各論的に解説しています。 I. リズム a) 添加価値 b) リズムの拡大・縮小 c) 逆行不可能なリズム (
「日本の伝統楽器」に、和太鼓を挙げる人は多いだろう。古来神事や雨ごいなどの行事、民俗芸能に欠かせない楽器として用いられてきた。だが、最近活躍する和太鼓の演奏スタイルの歴史は、実は新しい。 民俗芸能としての和太鼓は、あくまで脇役の楽器だった。様々な和太鼓の組み合わせで演奏する「組太鼓」は、高度成長期以降に、現代の創作太鼓の流れの中で生まれたもの。60年代後半から、プロの創作太鼓集団が次々と世に出た。背景には、伝統文化への関心の高まり、大阪万博の開催など海外とのかかわりの中で、日本独自の楽器への注目もあったようだ。 神社や寺院で使われ、「宮太鼓」とも呼ばれる「長胴太鼓」は、ケヤキなどをくりぬいた胴に、皮を鉄の鋲(びょう)で留める。縄やボルトで上下の皮を締める「締め太鼓」には、小ぶりで高い音を出す「附締(つけしめ)太鼓」、杉板などを桶(おけ)状につないで胴を作る「桶胴太鼓」などの種類がある。両面
freeverb3 (fixed freeverb + NReverb + impulse response processor) Windows/VSTには、 SIR Impulse Response Processor のような気軽に使えるインパルス応答の畳み込み用のプログラムがありますが、ソースコードが 公開されていないので、freeverbにNReverbとimpulse response processorの機能を加えた ものをC++で作成しました。VST最新版にはマルチコア用のアルゴリズムも入っているので INIファイル(multiThread)で有効にできます。 DFTには最も高速なライブラリの一つであるFFTW を使用しているのでSIRより速度はずっと速いです。Zero Latency modeもあります。 Frameのサイズまたはnon Zero Latency mode
はじめに これは小太りのキモメンが自分の楽曲を iTunes Store に出すまでを描いたノンフィクション体験記です。個別のエントリを1本にまとめて誤字を直したり消したり書き足したりしたものなので、時系列になってます。ちょっと読みにくいかも。 結論から言うと、ちゃんと iTunes Store に出す事ができました。 僕はiTunesで月5000円以上使うくらい iTunes Store 大好きなのですが、そこに出てくるいろんなアーティストと同じようにリスティングされ、表示され、販売できるというのは(知ってる人に取っては普通なのかもですが)かなり衝撃でした。プロ/アマの壁は本当に崩れていってるんだなというのを実感しました。でもそれって正しいことですよね。 以下に僕がたどった手順を時系列で解説します。 1日目 - 2007-11-04 僕は個人的に、みんながもっと恥ずかしがらずに音楽を作っ
和声学の基礎知識 現代の理論家が理論構築の準備作業として行った人間的表現行為の存在認識、それも、事実的に存在する古典音楽の和声構造を検証しようとする考えが、人々の心をとらえたであろうことは想像に難くない。音楽活動にかかわる人々は古典音楽を奏でその響きに耳を傾けそこから衝撃を受けたのであろう。翻って考えてみれば、和声学における概念定義の対象は、何の媒介もなく直に与えられるようなものではない。どのような記述や分析においても、基本的前提となる対象は実在する古典音楽の視点から捉えられている。 モンテヴェルディそしてJ.S.バッハは、音楽家としての自分の想像力と判断力を、和声学における理論体系が関心をもって掘り起こしてくれるのを待っているのではないだろうか? なぜなら、歴史によって芸術とみなされ、それぞれの時代に重要な機能を果たした彼らの作品のどれもが、現代の和声論の中で受け入れられないことなどあり
和声学の諸理論は、音楽文化つまり歴史的存在そして環境世界そのものの諸部分が理論化されたもの、または少なくとも環境世界から生み出されたものであった。最初の音楽教本「ムシカ・エンキリアディス」は、「世界は音楽に満ちている」と述べたと伝えられているが、その教本は、その歴史的な存在をあげて明確化し、規範的な事象を体系づけるひとつの試みであった。かかる歴史的存在についての諸理論は、環境世界的な条件から説明されるであろう。グラレアーヌスが名著「ドデカコルドン」で指摘しているように、伝統的な音組織体系の理論化が成立したのは、基本的に前提となる歴史的存在が関わる環境世界「実在」と無関係ではあるまい。基本的に前提が問題にするのは、きわめて自然な環境世界との結びつきである。一般に前提というものは、歴史的存在と密着し、歴史的存在と共感し合うような環境のなかで生まれたものである。したがって、どの時代の理論を読み解
Music Hack 1回目は、JPOPにおける、あるコード進行の話です。 これおそらく多くのミュージシャンが薄々気づいていたんだろうけど、誰もきちんと語ったことの無い話題で、だからそれを明らかにするのはスゴク有意義なことだと思ったんですが、とにかく語りたい事が多すぎて、最初のテイクでは1時間以上になってしまって焦りました。 そこから大幅に内容を削ると、今度は何を言いたいのかさっぱり判らない内容になってしまうというジレンマに陥り…なんとか前後半合わせて23分ほどの話に収まりましたが、 動画にコード進行のテロップを入れていく作業も意外とめんどくて手こずってしまったり。そうこうしているうちに予定から3週間以上もオーバーしてのエントリーとなってしまいました。人に何かを伝えるというのはホント難しいです。 まずは動画の方を見ていただきましょう。ニコニコ動画がJASRACと提携してくれたおかげでこうい
当サイトへのアクセスを調べてみると、オーケストラ音源のQLSOをキーワードに訪れて下さっている方も多いようです。 そこで、QLSOを使ったオリジナル曲と、QLSOと打ち込み制作に関する記事のリンクをまとめてみました。 続きを読む »
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く