クローズアップ現代でも、ポスドク残酷物語を放送していました。内容は、例によって例のごとしで、博士号を取得しても大学の研究者になれずに不安定なポスドクを続けているとか、子供が生まれたのでポスドク生活をやめて企業の営業職に就職したとか、いう話です。 ちょっと面白かったのは、味の素がポスドクを採用しようとして40人の選考をしたけれども、適格者がみつからなかったという話でした。その時の採用担当者の話としては、すでに企業にいる35歳とポスドクで応募してきた35歳の能力を比較してみるととても採用できないというような内容だったと思うのですが、そもそも大学を出て10年以上も違う生活をしてきた両者を同じ尺度で比べても、なんだか意味がなさそうに思えました。あれは、本音では採用する気などまったくないのに、ポスドクを採用しようという気持ちだけはあることを示すためのスタンドプレーだったのかもしれません。 一方で、U