14日午前7時半頃、静岡市駿河区の国道150号で、赤信号で停止した際にエンジンを切る「エコドライブ」を実践していた静岡県焼津市内の男性公務員(48)の乗用車が、下り坂で動き出して車7台と接触した。 静岡南署の発表などによると、男性はブレーキを踏んだが利かなかったため、2車線の間をすり抜けようとして止まっていた先行車に次々と接触したという。けが人はなかった。取材に対し男性は、「環境に配慮して、普段から停車したときはエンジンを切っていた。サイドブレーキをかけていればよかった」と話している。 静岡市内の自動車整備業者によると、フットブレーキはエンジンがかかって油圧ポンプが動くことで圧力が高まり、利きやすい状態になる。エンジンが止まった状態でブレーキを利かせるには、相当な力が必要だという。浜松市東区の遠鉄自動車学校の担当者は「車を停止させる際はフットブレーキとサイドブレーキを両方かけるのが鉄則だ」