菅直人首相(63)が「死に体」寸前だ。14日公表された報道各社の内閣支持率で、内閣発足直後の60%台から、わずか1カ月で30%台半ばまで急落したのだ。「史上最低」と揶揄された森喜朗内閣を上回る下落幅。このまま、ジェットコースター並みの落下が続けば、9月の民主党代表選前にも、30%以下の危険水域に突入しかねない。こうした中、亀井静香代表(73)率いる国民新党が、参院で民主党と組んでいた統一会派の解消を正式決定。「菅一派を外した政界再編の序章だ」(自民党筋)との見方も出ている。 「大変うれしいです」 首相は13日、内閣支持率が30%台に急落したことを記者団に問われ、こう答えた。自らの政権の危機を喜ぶ、異様な発言。記者らは顔を見合わせたが、首相はそのまま立ち去った。質問の一部を勘違いしたようだが、支持率急落に対する動揺ぶりが伺えた。 報道各社の世論調査(別表参照)では、菅内閣の支持率は36