プロ野球の今季使用中の統一球の反発係数が日本野球機構(NPB)の定める基準値を上回っていた問題で、製造元のミズノ社は15日、東京都内で記者会見し、統一球が飛びやすい状態になっていた要因として、ボール中心部のゴム製芯に巻くウールが製造時に乾燥しており、そのためウールを多く巻かざるを得なかったため、ボールが硬くなったことが想定されるとの見方を発表した。 同社によると、ウールの含水率が1%低くなると、球の重量、外周を規格に合わせるため、ウールが約1メートル多く必要になるという。 ミズノ社は今後、関連会社に保管してある約2300ダースの統一球の硬さを全数検査し、NPB基準にあったボールを選別して各球団に納品する方針。また基準に合ったボールの生産を速やかに開始し、5月初旬からの安定供給を目指すという。【飯山太郎】