翼を広げるコイヌガオフルーツコウモリ。ボルネオ島、ブキット・サラン保護区で撮影。最新の研究によると、コウモリは逆さまになって止まる際、自らの重さを利用しているという。(Photograph by Ch'ien Lee, Minden Pictures/Corbis ) 空中で反転して天井に止まるというコウモリの行動は、自然界でもとりわけ難度の高い妙技だ。隙間などの狭い空間にパタパタと飛んでいき、ひらりと身を翻して、頭を下にしてぶら下がる。その間、わずか数秒しかかからない。 コウモリがどうやってこの技を成功させているのかは、長い間謎とされてきた。飛ぶ生物の中でも、彼らはその体重の割に非常に重たい翼を持っているからだ。 科学者たちはようやくその答えをつかんだようだ。コウモリは厄介な翼を長所に変え、その重さを利用することで、上下逆さまになる際に必要な力を得ているのだという。 11月16日に学術サ