◇県のアンケート調査で初めて明らかに 信濃の国は十州に--。長野県が「県民は全員歌える」と誇ってきた県歌「信濃の国」を、県民の1割近くが全く歌えないことが、県のアンケート調査で初めて明らかになった。30代に歌えない人が目立った。ほとんどの小学校で県歌を教えることが県民への高い浸透率を支えているが、県によると、学校で県歌を教えない時期があったとみられる。 県在住の1202人を対象に昨年8~9月に調査し、794人が回答した。「全部または1番を歌える」と答えたのは79.4%、「部分的に歌える」を含めると90.7%に及んだ。一方、「メロディーは知っているが歌えない」は7.4%、「メロディーも知らないので歌えない」は1.4%で、歌えない人は1割弱だった。 「全部または1番を歌える」を世代別にみると、20代と40代以上は8~9割なのに対し、30代だけが5割にとどまった。 「信濃の国」は1900