新川は、ボンディング装置など半導体後工程装置事業が主力で、2018年6月にパイオニアFA(現PFA)を子会社化し、電子部品実装装置事業も手掛けている。ただ、半導体製造装置価格の下落などの要因から、2009年3月期以降、2017年3月期を除いて、営業赤字の状態が続くなど苦戦を強いられている。 ヤマハ発動機と新川は2015年5月に、ヤマハ発動機が実装装置事業での技術を応用して開発製造するフリップチップボンダーを新川が仕入れ、新川ブランドで販売する販売提携契約を結んで協業してきた。そうした中で両社は、新川の業績低迷に対応するため、資本提携を含めた関係強化を検討。その検討を行っている中、2018年4月にモールディング装置、リード加工機など半導体製造装置を手掛けるアピックヤマダが新川に対して事業統合を提案。これを受け、新川が2018年7月に、ヤマハ発動機に対しアピックヤマダを含めた3社での事業統合を