どこかに書いた記憶があるのだが、撮りにくい建築ってのがある。 建築しか撮らないと宣言している写真家でもあり建築評論家(と言いたい)でもある下村純一さんは、アアルトの建築を撮るのは厄介だと嘆く。建築の正面、ここだという見せ場(つまり撮り場)がないというのだ。言い換えれば何処を撮っても其のどれもがアアルトだともいえる。 僕は何度も「京都会館」(前川國男1960年)を撮っている。だがこれが`京都会館だ`という1枚の写真がない。何処をとっても前川國男だが、どの写真も「撮れた!」とはどうしてもいえないのだ。 DOCOMOMO100選展の時の、清水襄さんの撮ったポスターに使った写真がある。ピロティを抜けた中庭(広場)の一画に、わが子を遊ばせる親とその子を小さく取り込んだ、ポスターの大きさを考えて4×5で撮った写真だ。前川國男の望んだ人がいる中庭を見事に捉えていて流石だと思った。 しかしこの写真はサムネ
関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。 09.10.30(金)19:00 京都コンサートホール 大ホール 京都市交響楽団 第529回定期演奏会 指揮/井上道義 コンマス/渡邊 穣*、泉原隆志 曲目:(井上道義によるプレトークあり) モーツァルト/交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」 ブルックナー/交響曲第9番二短調 30.October.2009 7:00p.m.Kyoto Concert Hall(Main Hall) Kyoto Symphony Orchestra 529th Subscription Concert Conductor/Michiyoshi INOUE Concertmaster/Jo WATANABE*,Takashi IZUHARA Concertmaster of Kyoto
本日は、午後から半休をもらい、仮眠して体調を整えた上で、北山の京都コンサートホールで、井上道義氏が振る、ブルックナーの交響曲第9番を聴いてまいりました。 初めての生ブル9、ホンマに今日が楽しみでした。 コンサート第1部は、モーツァルトの交響曲第36番ハ長調「リンツ」。なんでモーツァルトとブルックナーの組み合わせなんだと疑問に思っていましたが、なるほど、そうか、ブルックナーと言えばリンツ、ですもんね。 初めて聴きましたけど、良い曲ですね~。愛らしいメロディと上品な香り。モーツァルトさんの頭の中は一体どうなっていたのでしょうか。こんな素晴らしい曲を次から次へ書いていたなんて、信じられない。だって、ザルツブルクからの帰りに立ち寄ったリンツで、当地の伯爵の希望で急遽、3日~4日で作曲した、っていうんですよ。こんな良い曲を。嘘でしょ~。井上氏の指揮姿も軽やかで流れるよう。かっこいいなあ、良い曲だなあ
1・ウェーベルン/スロームーヴメント 2・R.シュトラウス/「カプリッチョ」より弦楽六重奏曲 3・シェーンベルク/月に憑かれたピエロ 指揮 井上道義 パントマイム ヨネヤマママコ ソプラノ 萩野砂和子 演奏 OEKメンバー この日の公演は、本当に楽しみにしていました。大好きな'月に憑かれたピエロ’ が金沢で!しかも井上さん指揮の豪華メンバー! 実は、私はメシアンの’トゥランガリーラ交響曲’の次に、このシェーンベルクの ’月に憑かれたピエロ’が好きで、でもそのわりに随分前に東京で見たピエロが あまり印象がよくなくて、(20前のOEKの演奏はきけませんでした) 好きなのに、CDばっかりきいている、そんな曲だったので、 井上さんが、取り上げてくださったことに、狂喜乱舞し、この日を迎えたのでした(笑) 前半、ウェーベルンは初期の美しい作品、シュトラウスも美しい。 井上さんもおっしゃっていま
もうすぐ衆議院選挙の投票日ということで、どこに投票するか決めている方、そうでない方、いろいろおられるかと思います。そんな選挙行動にどれだけ影響を与えるかどうかはわからないけど音楽ファン、特に「DSCH」の4文字に目のない方にとって気になるコネタを。 日本共産党中央委員会幹部会委員長を務める志位和夫氏がクラシック音楽ファンであることは、ウィキペディア日本語版でも記されるほどですのでご存じの方もおられるかと思いますが、彼が9年前に今は亡き音楽情報誌「グラモフィン・ジャパン」の取材に応じ、クラシック音楽、とくにショスタコーヴィチへの思いを熱く語ったことがありました。今日はその中身から気になる箇所をご紹介していきましょう。 中学生時代レオニード・コーガンの演奏による「ヴァイオリン協奏曲第1番」をFM放送で聴いた時のことを志位氏はこう回想しています。 「こんな音楽があるのかと大変驚いて、すぐにスコア
和を感じるオペラを堪能 プッチーニ 『トゥーランドット』 金沢公演 東京国立劇場(読売日本交響楽団)と金沢歌劇座(オーケストラ・アンサンブル金沢)の共同制作によるオペラ「トゥーランドット」を観てきました。 プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」(セミステージ形式) 日時:2009年7月18日(土)18:00開演 場所:金沢歌劇座 トゥーランドット姫 マリアナ・ツヴェトコヴァ 皇帝アルトゥム 鈴木寛一 ティムール ジョン・ハオ 名を秘めた王子(カラフ) アレクサンドル・パディア リュー(若い奴隷) 小林沙羅 ピン(宰相) 萩原潤 パン(内大臣) 与儀巧 ポン(総料理長) 牧川修一 役人 小林大祐 ペルシアの王子 中村順一 プー・ティン・パオ 風李一成 管弦楽 オーケストラ・アンサンブル金沢 合唱 金沢カペラ合唱団、新国立劇場合唱団 児童合唱 OEKエンジェルコーラス 指揮 井上道義 演出 茂山
2009年07月18日23:02 カテゴリクラシック音楽 トゥーランドット金沢公演 良い公演だった。 オペラの中でもハッピーエンドは珍しいこともあり、今日の公演はその演奏の良さもあって、帰宅した今も余韻で心がなんともほかほかしている。 どういう見方をするのかは人それぞれだと思う。 演出の好き嫌いや、細かい部分をあれこれ気にすれば色々あるかもしれないが、大きな意味では今夜の舞台は大成功だったといえるのではないだろうか。 つい先日観た通し稽古からほんのわずかしか経っていなかったのに、ソリストや合唱の動きも整理され、照明や字幕のタイミングも絶妙に調整され、演出の意図するところと原作の調和も、ある説得力をもって客席に伝わっていたと思う。 今回のソリストは、タイトルロールのトゥーランドット姫はじめ、カラフ(王子)、リュー(清純でけなげな女奴隷)、ティムール(カラフの父)、ピン・ポン・パン(名前だけ聞
2009年07月17日20:10 カテゴリ合唱音楽 クラシック 歌劇トゥーランドット〜ゲネプロ 歌劇トゥーランドットは尻に発泡スチロールを付けて歌います。 その訳は、狂言の形である立て膝を長時間つくことにあり、 立て膝をついたときに、発泡スチロールを椅子代わりに、 尻に敷いていなければ、5分と持ちません。 普通に両膝ついて座れば問題ないのですが、 狂言には座るという概念がないのです。 立て膝は、意外と足がしびれて厄介な形です。 みなさん、合唱団のお尻に注目です。 井上道義マエストロの練習が1週間ありましたが、井上監督の指揮は、 これまで出会ったオーケストラの指揮者の中で、最もわかりやすく、 素人合唱団に対しても物凄い気配りをされる方なのだと、初めて知りました。 しかも、私たちの帯の締め方から、舞台セットから、エンジェルコーラスの顔の位置まで、 細かく目配りされていることに驚きました。 疑問
2009.04.22北國新聞 「郷味津々(きょうみしんしん)」というコラムに、井上が執筆いたしました。 原稿PDFファイル よく読まれている記事テレビでクラシック、それもオーケストラ音楽がそのまま伝わるかというと・・・・それは無理と言い切る。 【NHK/Eテレ】クラシック音楽館 / N響 第1849回 定期公演 一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。 大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会 今日はさらにいい演奏になる と思うのが人間の原点。でも良い演奏という基準はなんだ? N響 第1849回 定期公演 Cプログラム 一杯のお客さんに囲まれた昨日は、本当の意味で正直に、大フィルの持つものすべてが表現された音楽会だった。 大阪フィル《創立70周年記念》第50回東京定期演奏会 武満さんは、作曲家。死んだ後も続く強く存在
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