この右下顎骨は、ホモ・ナレディ(Homo naledi)の子どもの骨格の一部。残りにくい未成熟な化石人類の骨がそろって見つかるのは極めて珍しい。(PHOTOGRAPH BY MARINA ELLIOTT AND EVOLUTIONARY STUDIES INSTITUTE, UNIVERSITY OF THE WITWATERSRAND) 今から20万年以上前、現在の南アフリカにあたる地域で、身長90cmほどのヒト属(ホモ属)の子どもが死んだ。死因は不明。子どもの遺体は、14人以上の仲間の遺体とともに、暗い洞窟の奥深くで眠りについた。 彼らの眠りは2013年に妨げられた。南アのヨハネスブルク近郊にあるライジングスター洞窟に入った探検家が、数百個の骨の破片や歯を発見したのだ。新たに見つかったヒト属はホモ・ナレディ(Homo naledi)と名づけられた。そしてこのほど研究者たちは、未成熟なホ
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