国立映画アーカイブ相模原分館の内部。映画フィルムは金属製の缶に収められ、低温、低湿の状態で保存されている=6月19日、相模原市中央区 国立映画アーカイブ相模原分館=相模原市中央区東京国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ=NFAJ)で多くの映画作品が失われた昭和59年の火災から、今年で40年がたった。火災をきっかけに、映画フィルムの保存状況は大きく改善した。しかし、近年急速に進んだデジタル化で、映画が消えたり、散逸したりする危険性が高まっており、映画の保存は岐路に立っている。 火災でフィルム保存に注目昭和59年9月3日、東京都中央区のフィルムセンター5階フィルム収蔵庫で火災が発生。外国映画330巻が焼失した。その中には、当時日本にしかなかった独映画「朝から夜中まで」(1920年)も含まれていた。しかし、幸いコピーが作られていたので、作品自体が失われることはなかった。 この火
![フィルムセンター火災から40年 デジタル化で岐路に立つ映画保存、データ消滅の危機も](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c49f31d98033b66ce9626a31db6ae213623e4736/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FFsNQlZ0gsjXzaQxit9-CkMVM60w%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%283235x2215%3A3245x2225%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FR5ETBA7S4ZGRTDBFTYDR7GB4II.jpg)