べこたん ねえ、福島市内のドラッグストアで見慣れないものを見たよ。台所用洗剤を熨斗(のし)付きで売ってるんだ。「厄除」って書いてある。あれはいったいなあに? とーべこ 「やくよけ」って読むんだよ。 べ 厄なら知ってるよ! 女は数えで33歳、男は42歳になる年に悪いことが起こるんでしょ? と それは大厄だ。33は「さんざん」、42は「死に」に引っかけたと言われている。このほか男性は25、61歳、女性は19、37歳も厄年とされる。こういう年には大きな普請や結婚を避けるという人が多いね。 べ でもなんで洗剤を売ってるの。 と 福島市近辺では昔からの習慣で、厄を「飛ばす」ため、紙風船を配る風習があるんだよ。地域によっては年の数だけ配るところもある。洗剤売り場に紙風船も一緒に置いてあっただろう? べ あったあった! と でも洗剤を配るようになったのは、ここ最近のことらしい。