離婚というお題を受けて考え込んでいた兎村彩野さん。「結婚とはとても好きになった人と家族になるコト。離婚とはとても好きだった人が嫌いな人になったので家族をやめるコト」。彼女が辿り着いたのは、これほどまでにシンプルな考えでした。 このコラムの依頼が来たとき、過去に記憶がタイムスリップしました。「はて、私にとって離婚とはなんであったのだろうか?」と。 が、どうも思い出そうとすると、どこを切り取って、どう話したらよいのだろうと迷走してしまい、迷走すればするほど、本当の言葉から遠ざかっていくような気がしました。 それならばと、バツイチの友人に連絡をしていろいろな人に会ってきました。だいたい夜にお酒を飲みながら「離婚って何だったんだろうね?」と昔話。皆、離婚して数年、年齢は私と同じくらいか私より上、現在は独身という人々です。 面白いなと思ったのが、どの人と話しても、お酒は美味しく笑って話せること。離婚