インフラ構築・運用自動化が 求められる背景と課題 クラウドが普及した今日、規模の大きなシステムであっても短期間の構築・リリースが強く求められている。実際、クラウドを活用する企業のなかには、1日に数百〜数千回もアプリケーションを変更しデプロイするケースもある。 インフラについても同様で、短期間の構築が要請されている。そして今、それを可能にするアプローチとして、「Infrast ructure as Code」によるインフラ構築・運用の自動化が重要になりつつある。 本稿では、Infrastructure as Codeによるインフラ構築の自動化を実案件で経験した筆者が、そのときの知見をもとに、Infrastructure as Codeの課題と対処法について解説してみたい。 読者のなかには、インフラの構築・運用に関わるすべての作業をコード化するアプローチは、効率が悪く、手間がかかるだけと思う人