今のマーケットを考える上で2つの要因が重要だと思います。 そのひとつは欧州中央銀行(ECB)が先日利上げを示唆したことです。 もうひとつは中東・北アフリカ情勢がいよいよ深刻化したことです。 これらの2つのニュースの持つ意味は世界の経済成長率はより低くなるということ、また世界のインフレ率はより高くなるということだと思います。それはつまりスタグフレーションの状態に他なりません。 もちろんこの取り合わせはマーケットにとって悪いです。 そこで先日、CMC Marketsのセミナーで使用した資料を使って説明します。まずECBによる利上げ示唆から説明します。 欧州中央銀行のトリシェ総裁は3月4日の政策金利会合の声明文の中で「ストロング・ビジランス」という言葉を使いました。 ビジランスというのは24時間見張り番を立てることを意味します。それに「ストロング」が付けてあるので合わせれば「断固とした不寝番」く
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