7月にフランスから日本へ帰国した際、オリンピックスタジアムの近くの千駄ケ谷でフランス人男性がハンガーストライキをしていて驚きました。その男性、ヴァンサン・フィッショによると、彼の妻が子どもたちを連れて突然家を出て以来、彼は3年間子どもたちに会っておらず、会える見込みもないということでした。 彼の話を聞いて、私は10年前にもこうした問題について執筆したことがあるのを思い出しました。パートナーのどちらかによるドメスティック・バイオレンス(DV)などが絡んでいて複雑な問題ではありますが、日本でも共同親権を求める動きがあることは事実です。しかし、実態は10年前とほとんど変わっていないようです。 ■両親の離婚後、父と暮らしてきた 私自身父とはとても親密な関係です。父の愛情は、私が自分の人生において自信と均衡を保つうえでとても重要な役割を果たしています。私の両親は離婚しており、父が単独親権を取りました