<「ラウンドアップ」の影響でプランクトンの生物多様性が消失> 除草剤ラウンドアップの新たな悪影響が判明した。3月初め、オンライン学術誌ネイチャー・エコロジー&エボリューションに発表された研究によれば、淡水池中の植物プランクトン群集の生物多様性の約40%が、ラウンドアップによって失われたという。 気候変動を受けて環境条件が極端さを増すなか、食物網を支える植物プランクトンがより脆弱な存在になることを意味しかねない──研究チームはそう懸念している。 グリホサートが主成分のラウンドアップは世界で最も使われている除草剤で、1970年代半ば以降の総使用量は約86億キログラム。遺伝子操作で耐性を持たせた作物ラウンドアップレディーも開発された。 だがグリホサートは、多数の予期しない影響を環境に与える。ミツバチの世界的な減少はこの除草剤の使用と関係があり、ミミズにも悪影響をもたらすとみられている。 農家が畑