福島第一原発から排出される処理水を、二年後を目処に海に流し始める方針を、政府は昨日(4月13日)決定しました。 多くの方が様々な想いを発信しています。福島復興にかかわる私としても、多くの論点をどのように捉えているか、整理しておきたいと思います。 なお政府は処分に関する基本方針を公表しています(※1)。また市民団体も反対声明を公表しています(※2)。できればニュース等だけではなく、一次情報にもあたって頂ければと思います。 原子炉内の核燃料を冷却するために今この瞬間も水をかけ続ける必要があるため、毎日「汚染水」が発生します。ここからALPSという装置を通じて、トリチウムを除く62種類の放射性物質を取り除いた水を処理水と呼びます。これが原発敷地内に貯め続けられています。 この処理水をなぜ処分するかというと、廃炉作業を続けるためです。廃炉作業はこれからデブリ取り出しという佳境を迎えますが、増え続け
![原発処理水の海洋放出における5つの論点/藤沢烈 - SYNODOS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fdb2ac7185b3df4f3d17850be1bd677d25560a70/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsynodos.jp%2Fwp2%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F06%2F172989043_10224474896520756_1508999461734213577_n.jpg)