戦後日本の代表的な性風俗産業の一つだったストリップ劇場が絶滅の危機にある。高度経済成長期は大都市や温泉街などに200館以上あったが、平成の時代に入って以降、減り続けており、今や全国に20館ほどを数えるのみに。度重なる摘発やアダルトビデオ、インターネットの普及によってその役割を終えつつあることなどが原因だが、それに拍車をかけた要因が業界内にもあるという。衰退する業界の内なる事情は-。(古野英明) ■過激化するサービス 「全盛期は、連日立ち見客が出る盛況ぶりで、床がミシミシいうほどやった。今では、ほとんどの日が閑古鳥や…」 大阪のあるストリップ劇場関係者はこう嘆く。 性風俗でも日本の最先端を行く大阪には、かつては約20軒のストリップ劇場があった。それが今や「九条OS」「東洋ショー」「晃生ショー」など指折り数えるほどに減った。 業界の事情に詳しい風俗ライターによると、衰退の大きな原因はA