愛知県稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)で2月28日にあった伝統神事「はだか祭」で、裸男として参加していた同市の男性(40)が病院に運ばれ、その後死亡したことがわかった。稲沢署によると、男性は今月15日に低酸素脳症で入院先の市内の病院で死亡したという。 祭りは、神男(しんおとこ)と呼ばれる主役に触って厄を落とそうと多くの裸男たちが激しくもみ合う行事で、今年は約8100人が参加した。署などによると、男性は神男が参道に現れて間もない午後5時半ごろ、もみ合いがあった場所で心肺停止状態で倒れているのが見つかった。その後蘇生したが、意識不明のまま病院に搬送された。 裸男が死亡するのは2003年に1人が亡くなって以来。尾張大国霊神社は「遺憾の意を表するとともに、亡くなられた方の親族には謹んでお悔やみ申し上げます。祭事については今まで通り粛々と進めてまいります」とコメントした。