敵地でブラジルに完敗しただけで「この世の終わり」と語る人は、4年前に敵地でオランダに完敗し、その1年後に何が起こったかくらいは、思い出すとよいのではないか。 私だって悔しくて仕方がない。しかしながら(執拗に繰り返すが)、私が悔しくてのは3失点目につきる。もちろん、とてもではないが完璧な試合とは言い難い。しかし、あれで0-2で終えていれば、悪いなりに相応にまとめた試合だった。 まあ、それはそれ。 ブラジルの次にイタリアにお相手いただけるのだから、まずは出世を喜ぶのが健全と言うものだろう。 イタリアとのA代表戦と言えば2001年秋。すっかり代表戦の舞台として定着した埼玉スタジアムのお披露目だった。柳沢の格段の早い動き出しに、ピタリと合わせる稲本。美しい得点だった。そして、先日のブラジリアでの試合のような、根付きの悪い芝。 先日もブラジル戦後に講釈を垂れたが、いかに几帳面に戦えるかどうかを問いた