アダルトビデオ(以下AV)は女性にとってポジティブなものになり得るのだろうか?女性の体を「商品化」するとして、かつてはフェミニストからの批判の対象であったAV業界だが、米国では今、AV業界から社会に対し、問題提起する声が聞こえている。 性の話をオープンにできるように 先月末、米ニュースサイト『デイリー・ビースト』にて掲載されたインタビューにて、AV脚本家・監督を務めるケリー・ホーランドさんは、AVは女性が自身の性的欲求についてよりオープンに語れるようになるきっかけをつくりうる、と語った。ホーランドさんによれば、「性の話をするのは恥ずかしい」という思い込みのために、自分のセクシュアリティ(性的嗜好)についてパートナーとオープンに語り合えない女性が、いまだに多くいるという。 女性専用のAVサイト『Sssh.com』を15年前に創設したアンジ―・ロウンツリーさんも、サイト創設の理由を語る際、「女