12日に予定される米朝首脳会談のためシンガポール入りした北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を、世界各国の報道陣が追いかけるなか、立ち入り禁止区域に入って独自に行動する北朝鮮の撮影班とみられる一団が、注目を集めている。地元警察も「黙認」する密着取材。使っているカメラは、日本ブランドの最高クラスだった。 正恩氏が泊まるセントレジスホテル付近は、10日から「特別行事区域」に指定され、車が自由に入れないように路上にブロックが置かれた。人の出入りも制限されている。空港からホテルに正恩氏の大型ベンツが向かうと、警官たちが「人の盾」を作り、報道陣や市民らは遠巻きに眺めることとなった。 そんななか、2人だけが立ち入りが禁じられた路上へ出た。1人は三脚を立ててビデオを撮り、もう1人は3段の脚立の上からカメラを構える。警官隊は制止することなく撮影をそのまま認め、2人は正恩氏が到着するまでの1時間
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