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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (23)

  • 6/26 プリゴジンの乱に対するプーチン弁解の見方 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary 6/24プリゴジンの乱についてプーチンが6/26に出した玉音放送は、プーチンが今回の騒乱で何を気にしているかがうかがえる。ワグネルがほとんど何の抵抗もなしにモスクワの手前に到達できたし、また一部では歓迎すらされたというのを大変気にしている模様。同時に、自分たちがそれに対して無策でおたついていた (少なくともそう見られている) のも気にして、「いや最初から手は打った! 反撃がなかったのは流血を避けるため! 対応がないのは改心の時間を与えたため!」と弁解。 またワグネルグループも、首謀者プリゴジンはもちろん獄門打ち首、その手下たちもお咎めなしのように見せつつ、兵士になって過ちを償え=死ね、という話で、むごい。 6/26 プリゴジンの乱についての弁解の見方 ロシアの6/24プリゴジンの乱は、いろんな意味でわけがわからず、それだけにいろいろおもしろいところ。いろ

    6/26 プリゴジンの乱に対するプーチン弁解の見方 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2023/06/27
    多分プーチンが「うまいこと話をまとめて混乱を避けた」と自負するのは本心と思うけど、元々「流血によって落とし前付けて道を開く」ことでのし上がった人物の信頼は、その解決により毀損される面もありそう
  • 2023年6月 アフリカ代表団とプーチン大統領との会合 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary 2023年6月、アフリカ連合を筆頭に、アフリカ大陸代表として7ヶ国で構成される代表団が、ウクライナロシアを訪問。ウクライナ侵略により生じた糧危機とエネルギー危機でアフリカが苦境に陥っているので、平和を目指す対話路線をプーチンに陳情した。自国の直接的な利害と同時に、アフリカとして主体的にこうした戦争仲裁のような活動を行うのはこれが初めてであり、今後自分たちも国際関係の中で、平和と良好な世界の構築に向けて構築したい、できることがあるならウクライナロシアとの和平に少しでも貢献していきたい、国連憲章に基づく安定した国際秩序を作りたいという決意を述べ、対話と人道支援を訴えた。 これに対してプーチンは、代表団の話を聞き終える手間すらかけず、自分たちは国連憲章に一切違反しておらず、ウクライナの流血クーデーター政権とその飼い主の西側が悪いのであり、糧危機は西側の

    2023年6月 アフリカ代表団とプーチン大統領との会合 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2023/06/21
    現状の国際秩序に満足してない勢力はロシアを贔屓しがちで、実際のとこアフリカもそういう気持ちは大なり小なりあるけど、しかしこの戦争で主にロシアが「自分達の胃袋」を刺してきてる認識は、あるんだろうなと
  • ロシア帝国300周年記念に寄せて (2022/02/04): ロシア停戦交渉団親分の「帝国バンザイ!」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    我らが偉大なhicksian 様のこのツイートで紹介されていたブログ記事、とてもおもしろい。 broadstreet.blog この著者はMITのソ連ロシア史教授、エリザベス・ウッズ。プーチンは、ヒル&ガディの現時点ではベストなプーチン伝「プーチンの世界」で紹介されている、「プーチンは歴史の男だ」というまとめを敷衍して、その「歴史」というのがおとぎ話に近いネトウヨ妄想なのだ、という点を指摘している。 プーチンの世界―「皇帝」になった工作員― 作者:フィオナ・ヒル,クリフォード・G・ガディ新潮社Amazon このブログでは、その妄想ぶりについてかなり細かく指摘されているけれど、基的にはこれまでしょっちゅうお目にかかった、大ロシア帝国復活こそが歴史的必然であり、民族の悲願なのであり、それを西側がじゃましくさっておるのよ、という話。いやそれよりひどくて、ロシアは昔から、優しい民主的な共存共栄の

    ロシア帝国300周年記念に寄せて (2022/02/04): ロシア停戦交渉団親分の「帝国バンザイ!」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2022/03/08
    面白いのは、この人ウクライナ出身って辺りで、或いは「小ロシア」的コンプレックスはこうした世界帝国的な克服を志向するのかも。ただ皮肉にもプーチンの侵略こそが、そのメンタルをウクライナから葬り去った感が。
  • ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    訳者まえがき まちがって公開されたとおぼしき、ロシアウクライナ征服に成功していた場合のロシア国営通信 RIA予定稿の全訳。すぐに引っ込められたが、Wayback Machineにしっかり捕捉されていた。すごい代物。いくらでも言いたいことはあるが、読めば多くの人は同じことを考えるだろうし、ある100年近く前のドイツの人が書いた文章との類似も明らかだとは思う。 以下のツイート経由で存在を知った。ありがとうございます! 1 “The resolution of the Ukraine question.” A mistakenly published Russian article gives us a chilling insight into the neo-imperialist thinking in Russia that drives Putin’s decision to inv

    ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2022/03/02
    でもこれ、中身の恐ろしさとは対照的に、いかにも「Vやねん!プーチン 22激闘ウクライナ占領目前号」なフラグ感が半端なく、現状開戦以降で一番爆笑したお話になってんだよな(このままウクライナが守りきれれば…)
  • 偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    最近さまざまなメディアにおける人民諸君の発言を見るにつけ、であるな、多くの者が堕落し、あるべき革命精神を忘れ、軽視し、捨て去っているように見えるのだよ。特にへっぽこリベラルえせ知識人どもよ。そうした反革命分子どもにも、更正の機会を与えてやろうではないか。偉大なる首領、我らが指導者スターリン閣下のありがたきインタビューを読んで、あらためて社会における己の卑しき役割を再認識したまえ。 H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー、1934年7月 pdfが嫌な人は、この下に全文貼り付けてあるのでこのまま読み進めたまえ。 というわけで、H・G・ウェルズによるスターリンのインタビュー。大恐慌真っ最中の1934年にソ連を訪れたイギリスの大知識人たるウェルズは、もう資主義は終わりだ、社会主義の時代がすぐにやってくると、当時の (そして今の) 軽薄なリベラル知識人ぶりを全開にしてスターリンにインタビュ

    偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2020/10/14
    いきなり「あなたは「一般人」として世界を見ているのではありませんよ」とか超強力ジャブが飛んでくるとこまで読んだ。一般人キドリをしたがるのは、知識人としてのノブレスオブリッジの欠如よね。
  • スノーデン暴露の背景解説書……その前に各種スノーデンインタビューの不思議。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    スノーデンがらみで、さらに関連書を読んでいる。スノーデンが直接登場した各種のを離れて見ると、土屋大洋『サイバーセキュリティと国際政治』はスノーデンを手がかりに現代のサイバー環境、国際政治、監視社会と自由のジレンマまで、広範な内容をきわめて手際よくまとめた、ぼくが読んだ中でベストのだと思う。 サイバーセキュリティと国際政治 作者: 土屋 大洋出版社/メーカー: 千倉書房発売日: 2015/04/18メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る が、その前に、これまでに採りあげたもので首を傾げるところがあって吐き出しておきたいので、まずはその話から…… 日の各種スノーデンインタビューは、なんだかずいぶん不思議な代物ばかり。 その首を傾げるところというのは、スノーデンのインタビューだ。ポイントは二つある。どのでも、スノーデンはとってもサービス精神旺盛でいっぱいしゃべってくれた

    スノーデン暴露の背景解説書……その前に各種スノーデンインタビューの不思議。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2019/11/07
    インタビューの不思議さの件、そもそもスノーデンの目的として「安全により担保される民主政治」よりも「政府を信用しない」ということが優先順位として高いというお話なのかなぁ、という読後感。
  • スノーデンの公表した日本関連文書 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昨日、スノーデン関連のをざっとレビューしたとき、小笠原みどりの『スノーデン・ファイル徹底検証』についてかなり論難した。 スノーデン・ファイル徹底検証 日アメリカの世界監視システムにどう加担してきたか 作者: 小笠原みどり出版社/メーカー: 毎日新聞出版発売日: 2019/09/07メディア: 単行この商品を含むブログを見る これはほとんどが、 Interceptが出したスノーデン文書をネタにしたものだった。でも、そもそもこのInterceptの出した文書というのはどういうもので、どんな文脈だったのか? 小笠原があまりにひどかったので、好奇心にかられて見てみました。そして、そっちがあまりにまともだったのでおどろいた。というわけで、勝手に翻訳したからみなさんも読んでね。 cruel.org (原文はこちら) 小笠原は、この記事と開示文書をもとに、一言一句に自分語りと自分のイデオロギ

    スノーデンの公表した日本関連文書 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2019/11/01
    軍事の力に頼らず外交と話し合いでと仰る人に限って、日本政府の外交努力を卑怯コスいと詰りフリーハンドをもって振る舞うことを許さない問題に準ずる、のかな?
  • トルコ大統領が不敬にも捨てたという、トランプ大統領閣下のありがたきお手紙を植民地の下等民どもも味わってみたまえ。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    もう多くの人が言っていることだけれど、ぼくは最近、フェイクニュースと現実のニュースの区別がつかなくなっていて、冗談ぬきで途方にくれている。このニュースが最初に出てきたときもそうだった。 www.asahi.com この手紙の実物が最初にでまわったとき、ぼくは絶対これはインチキだろうと思ったんだけど……ちがった。朝日新聞のこんな機械翻訳ではその真の味わいがかけらもわからないので、その文体も含め訳してあげました。 トランプ大統領閣下のありがたきお手紙 (ウソだと思う人(思うよねえ)、現物はこちら リークしたのがフォックスニュースだし、ホワイトハウスも認めてるそうです) ごめんね、ぼくはこういう格調高い文章の翻訳になれてないので、ちょっとまちがってるところもあるかもしれないけど…… 山形がまた超訳してるんだろうと思う人もいるかもしれないけど、ほぼこの通りです。これを口述筆記させられた人はその場で

    トルコ大統領が不敬にも捨てたという、トランプ大統領閣下のありがたきお手紙を植民地の下等民どもも味わってみたまえ。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2019/10/22
    イイハナシダナーwwww>「これを口述筆記させられた人はその場で辞職したくなったと思うし、伝達させられた…人たちも、「これマジ?」と百回くらい聞き返して、泣きながら届けたと思う。ホンッとかわいそうに」
  • 「平成の30冊」への山形の投票 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    朝日新聞が、「平成の30冊」なる企画をするのでアンケートをされた。回答すると、図書カード3000円だそうで。3000円だとあまり深く考える気も起きないし、また山形の選評とかがどこかに載るわけではなく、トップ30を選ぶために集計されるだけなんだよね。 通常、こういうを選んでくれという企画だと、いろいろひねった選書をしてドヤ顔をしてみたい感じになるんだけれど、集計されるとなると、ひねりすぎて誰も知らないを選んだところで、有象無象に埋もれるだけで終わってしまう。ケインズの美人投票の話と似たように、他のみんなも選びそうで(故にトップ30に入る可能性があり)、しかもその中でまともな重要なが上位に行くように考えると、まあベストセラーっぽいものから選ぶようなことになってしまうなあ。 てなことを考えただけで3000円ではすでに足が出ていると思うが、そんなこんなで、次のような投票をしてみましたよ。さて

    「平成の30冊」への山形の投票 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2018/11/30
    30冊のリストを期待したら5冊でエントリが終わり「え、おしまい?」とがっかりしてたら選べるのが5冊という趣旨を読み飛ばしただけだった。おのれアサヒ(逆恨み)
  • 岩田規久男副総裁は黒田の尻を蹴飛ばしてリフレを十倍増させるべきだったと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    稿の主張は、表題通り。岩田規久男は副総裁として、リフレの理論にもっともっと忠実に動き、黒田総裁を蹴飛ばしても締め上げても何をしてもいいので金融緩和をますます激化させてほしかったし、それができなかったのは不甲斐ないということだ。リフレ派の理論を十分に実践できなくて、あと一歩のところだけに情けないよ、ということ。おしまい。 で、その理由を簡単に説明しようか。 岩田規久男が、3月で日銀副総裁を退任した。お疲れ様でした……と言う気持ちはある一方で、正直いって岩田規久男が日銀で何をやっていたのか、ぼくにはよくわからない。日銀の政策は基的に総裁がすべて決めるのであって、副総裁は総裁の方針には反対できないんだよ、と教えてくれた人々もいた。そうなのかもしれない。でも、そうなんですか? 当にそんなお飾りの、総裁のオウム役でしかないんですか? ぼくにはそれが解せないところだし、不満なところでもある。 リ

    岩田規久男副総裁は黒田の尻を蹴飛ばしてリフレを十倍増させるべきだったと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2018/03/22
    「与党意識」的なものが強くなり過ぎて、対総裁で口出しをしづらくなった面はあるのかも。2年くらいで軌道修正できれば良かったのだろうけどね
  • サンフランシスコの住宅市場 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    サンフランシスコの住宅市場に関して、こんな記事を見かけた。 www.vox.com どうせ君たち読まないだろうから、何が書いてあるのか教えてあげると、サンフランシスコはいま、Uberが立地したりアレとかこれとかがきたり、ブルーボトルコーヒーが出てきたりで、すごく活況を呈していて、人々が流入してきているのに、建築規制がやたらに多くて、新しい住宅がほとんど市内にできず、賃料などが高騰しているよ、というお話。記事はオークランドの話だけど、ベイエリアの他の地区も状況は似たようなものだ。 これはまさに指摘の通り。サンフランシスコを筆頭に、カリフォルニア州はこの点で悪名高くて、やれ高さ制限だ、やれ立て替え制限だ、やれ環境規制だ、やれ緑地保護だと規制ばかりがうるさくて、新しいものが全然建てられない。これは、かのヒッピー文化とアップルを生んだ自由な文化の発露であり高い環境意識と保全意識を持った高度な市民性

    サンフランシスコの住宅市場 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2016/04/25
    民事版「中世的司法」という感じの。/ただ、多分社会問題としては前段の「リベラル的な意識の高さが詰まるとこ他地域へのバックパシング」という、欧州リベラルと類似する問題の方が深刻な気はする。
  • 反知性主義3 Part 2: 内田編『日本の反知性主義』:白井総の文は、無内容名同義反復。他の文は主に形ばかりのおつきあい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はい、まだ反知性主義の話は続きます。第3部を前編と後編にわけるなんて、最近の無内容を引きのばそうとする『トワイライト』とか『ホビット』『ハリポタ』『ハンガーゲーム』みたいでいやなんだけどさ、お金とるわけじゃないし、どうせ読む側もあんまり長いのは飽きるでしょ?(といいつつ、今回もえらく長いんだけど) ブレイキング・ドーンPart2/トワイライト・サーガ [DVD] 発売日: 2013/10/25メディア: DVD これまでの話は以下の通り: 反知性主義1:ホフスタッター『アメリカの反知性主義』は、知識人のありかたを深く考えていてとってもいいよ 反知性主義2:森『反知性主義』は、アメリカに限ったまとめとしてはまあまあ 反知性主義3 Part1; 内田編『日の反知性主義』の編者による部分は変な思いこみと決めつけだらけ 白井の文は、グローバリズムとかポストフォーディズムとか聞きかじりだけで並べ

    反知性主義3 Part 2: 内田編『日本の反知性主義』:白井総の文は、無内容名同義反復。他の文は主に形ばかりのおつきあい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/11/26
    それに共感する人間をふるいに掛けて、そうでない奴らは「俺達の理想社会」から隔離するという部族化宣言みたいなノリというお話、なのかな>「論証不要の前提としている身内に向けられた文章」
  • 反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    しばらく間が空いた。で、反知性主義についての簡単なお勉強を経て、ぼくが手に取ったのは『日の反知性主義』だった。 このの題名は、明らかに『アメリカの反知性主義』を意識しているようだ。その一方で、この面子を見ると、ぼくが冒頭に挙げた『現代思想』の執筆者と重なるようであり、「反知性主義」を「バーカ」の意味で使う連中の集団のようにも思える。で、どうなのよ? それがぼくの興味だった。が、その前に…… 「反知性主義」をちがう意味で使ってはいけないの? まず、そもそも「反知性主義」を「バーカ」の意味で使ってはいかんのか? ぼくはそうは思っていない。ぜんぜん構わないと思う。ただ、その場合にはホフスタッターとかを引き合いに出してはいけない。まるで意味がちがうからだ。 なぜか? ホフスタッターのは、名著とはいえ決してだれでも知っているメジャーなではない。ぼくはたまたま、漠然とホフスタッター的な意味合い

    反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/10/17
    何となく、「反知性主義」って、ホフステッター的な意味でも「馬鹿」の言い換えでもなく、「無敵の人」を指す言葉として使うのが適切な気がした。/ところで「2人以外」の2人、やっぱSさんとOさん?
  • 反知性主義2:森本『反知性主義』:ホフスタッターの当事者意識や切実さはないが概説書としてはOK - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    おちゃらけ (承前) まずは少しおちゃらけから。 前回の反知性主義話を書いた直後に、斉藤環が次のようなツイートをした。 あ〜また誤解する人が出てきたので注釈しときますとですね、僕が「反知性主義」と呼んでいるのは「バカ」の上品な言い換えとかじゃなくて、「地アタマだけは良い連中の実学志向&人文知軽視」のことですんで誤解なきよう。— 斎藤環 3.15発売「まんが やってみたくなるオープンダイアローグ 」 (医学書院) (@pentaxxx) August 21, 2015 さて、8月21日にこのツイートが出てきて、しかもその中で「僕が「反知性主義」と呼んでいるのは「バカ」の上品な言い換えとかじゃなく」と述べているのは、おそらくぼくの前回 (8月20日)の記述を意識したものだと思う。そうであるにせよないにせよ、ぼくはこういう参照先を明記しないでほのめかしで済ませるやり方は、とても低級な知的堕落だと

    反知性主義2:森本『反知性主義』:ホフスタッターの当事者意識や切実さはないが概説書としてはOK - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/08/23
    次は3段オチでアレやろ(名推理)/反知性主義って、浄土教の譬えで言うならむしろ「反体制こそが妥当し、積極評価すべき」面があると思うけど、ある意味反体制運動内で安定化した立場において、そこが顛倒するのかも。
  • 反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はじめに 反知性主義をめぐるを3冊読んだので、その話をちょっと書こう。なぜそんなものを読もうと思ったかというと、『現代思想』の「反知性主義特集」に対するアマゾンのレビューがぼくのツイッターでちょっと話題になっていたからだ。 「彼らは反知性主義だ」と規定する知性は知性主義的なのか? ぼくはこの特集を読んでいないし、読むつもりもない。が、このレビューの主張はよくわかると同時に、この特集のスタンスについて疑問が湧いてきた。 というのも、このレビューを信じるなら、この特集での「反知性主義」というのは、「自分とちがう考え」のことらしく(たとえば原発推進とか安部政権評価とか)、そしてそれを「反知性主義」と呼ぶのは、要するに「バーカ」というのをご立派に言い換えているだけらしいからだ。 さて、まずぼくはこの手の言い換えが嫌いだ。ぼくはしばしば、バカをバカとはっきり言うので、性格が悪いとか下品とか言われる

    反知性主義1: ホフスタッター『アメリカの反知性主義』 知識人とは何かを切実に考えた名著 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/08/21
    マッカーシズムやヒッピーはある種の天然ウェーイ的なとこあるけど、一方で例えば放射脳とかサムグレって、反知性主義ってよりは反既存権威的な別の知的体系と自認してる感もあり、アレはどう位置づけるべきなのか。
  • 中国メディアの歪曲 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昼休みに2ちゃんまとめサイト見てたら、こんな記事を見かけた。 web.archive.org なんかBBCってえらくきついこと言うんだねー、と思って、実際なんと言っているのか見てみようと思って、検索かけました。ここで言及されているのは、明らかに次の記事。 www.bbc.com 一瞬ぼくはこれを見て「あ、日は『ごめんなさい』がどうしても言えない国だと非難してる記事なんだね」と思ったんだけど、よく見るとちがう。 「Japan's 'sorry' seems to be the hardest word to remember」、つまり、日は「ごめんなさい」って言ってるのに、それがまるで記憶されない、という題名だ。 え? なんか最初の記事のニュアンスとちがわない? じゃあその題名になっている部分は?日は羊の皮を被った狼、つまり平和主義のふりした侵略軍事国家っていう糾弾はどこに出てくるの?

    中国メディアの歪曲 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/08/19
    確かに原文初見で見出しが「日本に国としての徳が無いから謝罪に効果ない」みたいな叩きっぽくて身構えた記事なんだけど、中華メディアが標題だけ見て読まずに喰いついたのか(にしては、真逆ってのもおかしいし…)
  • エンゲルス「イギリスの労働階級」終わった! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ちょっと気が向いて、若き日のエンゲルスのルポを訳しはじめたのが1年ほど前だったけど、ぼちぼちやってるうちに終わりました。 エンゲルス自身が若書きだと言っているので、若々しくしてみた。産業革命の成果にものすごく興奮しつつ、一方で労働者のひどい状況を実地に見て当に怒っているのがよくわかる、たいへんにおもしろい文章。エンゲルスは理論家としてはアレながらイデオローグとして優秀だったらしいけれど、ルポライターとしてもお見事、というのは訳し終わってもやはり思うね。 イギリスにおける労働階級の状態 (pdf 682kb) e-pub版はこちらできちんとしたものを作ってくれました〜 densabi.hatenablog.com 産業革命の成果に対する興奮は伝わってくるし、また当時のスラムの惨状は匂ってくるような迫真の描写。すごい。これを読んで「いまの日も同じだ、労働者は虐げられている!」といった感想を

    エンゲルス「イギリスの労働階級」終わった! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/06/17
    ぶこめ見て思ったけど、「翻訳家なんて馬鹿げた仕事」(と、少なくとも未来においてはあるべき)だと山形センセ自身確信してるから、タダでやってんだろうよ、と。
  • 小田嶋『友だちリクエストのなんとか』:恥ずかしいだけの本 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    友だちリクエストの返事が来ない午後 作者: 小田嶋隆出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/04/28メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る 小田嶋隆は、かつて別冊宝島なんかでもよく書いてたことからもわかる通り、ちょっとひねくれた偏狭な視点をもって極論の放言でウケを取りつつ、たまにそのひねた偏狭な視点が、世間的に声の大きい議論の歪みや盲点をうまく突くことがあるので重宝されていたライターではある。その点で、かれは内田樹と同じ種類の物書きだ。内田も、街場とかおじさんとか、来はあまりシャープな視点を持っていないと思われている立場が、逆説的に鋭いつっこみを入れられるというのを売りにして出てきた。 この手の物書きは、自分がひねた視点のマイナーな存在であり、基的には底の浅い放言をしているという立場をわきまえていればおもしろい。道化みたいなもんですな。でも、

    小田嶋『友だちリクエストのなんとか』:恥ずかしいだけの本 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2015/05/27
    今更だけど、このエントリもしかしてその前のヤツに「田嶋陽子かと思ったがな」との声が殺到したの受けて、「じゃあ田嶋は田嶋でも、お前らがすぐ思いつく小田嶋の書評書いたるわ」と考えたからであろうか。
  • 高齢時の知能も子供の頃にかなり決まっちゃうんだって。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    貯まっていた Science をいっしょうけんめい消化しているんだけれど、そこで見たおもしろい記事。老化特集なんだけれど、そこで子供時代のIQと高齢になってからのIQを調べた研究についての話が出ている。 Emily Underwoood, "Starting Young" (Science 31, 2014/10) スコットランドで、11歳のときのIQとその50年後のIQを追跡調査で千数百人について追跡したんだって。そしてそれで得られた知見は……だいたい見当つくでしょ。11歳のときに高IQだと、高齢になってからも高IQだということ。50%くらいの説明力があるそうな。だいたい子供の頃にかなり決まっちゃうんだねー。幼児教育や児童教育はケチらずがんばろうぜー。それは高齢化対策にもなるんだから。 この研究で他におもしろかったこと。 ワイン飲んでも知能改善になるかどうかわからんらしい。 一日にワイン

    高齢時の知能も子供の頃にかなり決まっちゃうんだって。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2014/12/10
    先日の羽生脳震盪騒動の時にふと「乳幼児期の頭部への衝撃が知能や発達に影響を与える可能性」とかが証明されたら、3歳くらいまでの赤ちゃんが常時ヘルメット着用という光景が当たり前になんのかな、とか考えてた。
  • あらためて、オリンピックに経済効果なんかないこと。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昔、Voiceに、オリンピックに経済効果なんかないし、無理して誘致すべきでない、というコラムを書いた。 オリンピックには経済効果なんかありません。(2007/05) 2007年の話で、ここで話題にしているのは、2016年リオデジャネイロオリンピックが選ばれたときの話。ぼくが言ったとおりアメリカ大陸になったでしょー。 で、その中で話題にしている研究というのは、以下のものだ。 Jeffrey G. Owen (2005) "Estimating the Cost and Benefit of Hosting Olympic Games: What Can Beijing Expect from Its 2008 Games?" The Industrial Geographer, Volume 3, Issue 1, p. 1-18 こうやっても君たちは読まないだろうから、ざっと訳してあげまし

    あらためて、オリンピックに経済効果なんかないこと。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    mahal
    mahal 2013/09/10
    因みに、今回の場合「廃墟化する以前に、大会後撤去が前提」みたいな施設も多いかな、とも。/個人的には、経済効果がないからこそ一定の大国でしか五輪が開けないし、その大国に本朝が入っちゃう構図、とかを思う。