ハーバード大学におけるマイケル・サンデル(Michael Sandel)の授業が、『ハーバード白熱教室』としてNHKで放映され*1、かなりの人気を集めて話題になっているようだ。これはすべて再放送を待つまでもなく、ウェブ上で観ることができる(ただし英語だが)。*2 ちょうどいいので、これを使って、ハーバードの学部向け一般教養の授業の作りを説明してみようと思う。色々誤解もあるようであるし、あの映像だけでは分からないこともある。 私自身は、サンデルの授業を履修したことはないのだが、大学院生のときに、一般教養の授業のTAやHead TAをかなりやったので(といってもサンデルの授業ではもちろんなく、私の専門の科学史やSTS関係の授業である)、ハーバードの一般教養の授業の仕組みはかなり分かっているほうだと思う。とくに、日本人のハーバードの学部生というのがほとんどいないわけであるし、私が説明するのもまっ
先週書いたエントリー、「『ハーバード白熱教室』の裏側』*1で、テレビで放映されたマイケル・サンデルの授業は、実際のハーバードの授業のうわべにすぎず、あの授業を含むハーバードの一般教養の授業には、多くのリーディング・アサインメントが課され、多数のTF(日本でいうところのTA、ティーチング・アシスタント)が配置されて、少人数性のディスカッション・セクションが並行して行われ、ディスカッションや、ペ―パー、筆記試験によるきめ細かい指導と、成績評価がなされていることについて書いた。これに対する反響で多かったのは、日本の大学ではあのような授業は可能かどうか、という事に関するものだった。とくに、日本ではとても無理、という悲観的な反応が多かった。*2これに対して何らかのの形で答える必要があると思うので、日曜日の午後を利用して、一つエントリーを書いてみる。 『ハーバード白熱教室』は日本で可能か?結論から書く
Self-Scheduled Examinations: スタンフォードロースクールと性善説 スタンフォードロースクールに今学期から導入された Self-Scheduled Examinations という試験制度がすごいです。 ・期末試験受験にあたり、学生が各科目の受験日時を選択し、自由に試験日程を組む。 ・そのため、学生は力を十分に発揮することができ、答案の質が向上する。 ・なお、試験問題は各回共通。というものです。各自それぞれの科目を上手に配置し、自分のペースで勉強し、最も体調の良い日に受験して、ベストショットを撃ってくれ!という学長からのお言葉。「いや、そんなことしたら、先に受験した人から試験問題の内容が流出して、後の人ばかり得するんじゃないか?」ととっさに思いました。好きな時に試験を受けられるのはありがたいけれど、もし不公平な試験になったら困ってしまいます。故意に問題を流出させる
2018-12-21 09:50 コンスタンツ通信 2018-12-21 08:52 hopping around 2018-12-21 06:09 ナゴヤかアワー 2018-12-21 05:57 nozomimatsuiのみたもの・きくもの・よんだもの 2018-12-20 16:03 ernst 2018-12-20 12:37 ヒロムミ・マイスターの修業時代 2018-12-20 11:11 paco Home 2018-12-14 13:24 ひいたんの隠れ家 2018-12-11 14:50 とある地方公務員の雑記帳 2018-11-29 01:28 晩興想 2018-10-29 04:28 自治体法務の備忘録 2018-10-25 05:14 Dai-Kubo Diary 2018-10-03 01:52 bienvenue au blog de masahiro sogab
日常 無事,二回試験(新62期司法修習生)を受け終えてきました。 中に休みが三日あったとはいえ7時間半×5日の試験というのは,やはり過酷です。 刑事弁護,刑事裁判,中休み3日,検察,民事裁判,民事弁護,というスケジュール(11月19日〜26日)です。 外国人がこの試験制度を見たら「日本人はクレイジーだ」というのではないでしょうか。海外の法曹養成制度の中で,このほど長時間の試験を課す国ってあるのですかね(意外にあるものなのでしょうか)。 さて,試験は和光市にある司法研修所で行われるのですが,僕は30人くらい入れる中教室で受験することになりました。 お昼ごはんはセブンイレブンで買ったおにぎり二つ(だいたい明太子味と鳥五目の組み合わせ)とカロリーメイトを事前に毎日買って行きました。カロリーメイトは二つ入りのを買って,食したのはうち1個です。 飲み物は500ミリリットルのペットボトルのお茶を二つ買
日常 法学セミナーで宍戸先生の憲法連載もの(「憲法 解釈論の応用と展開」6・7・8月号あたり)をいくつか読んだのですが,ためになった知識をメモ書き。 1.目的・手段の連鎖。憲法学の本は色々と読んでいるが,目的手段の連鎖現象について言及しているのは初めてみた。哲学では目的の無限遡及現象は,わりとよく知られるところであるが,憲法学では目的=手段構造は一段階の検討でストップしてしまうことが多い。しかし,判例をよく分析すれば,憲法学でも目的・手段の連鎖が見られるそうだ。目的手段の連鎖現象っていうのは……図にすると,「……目的→手段=目的→手段……」みたいな感じのやつですよ。昔,大学学部の憲法ゼミで目的・手段の連鎖現象について言及したら,みんなに「意味が分からない」と言われて悲しい思いをしたことがありますが,やっぱり憲法学でも目的・手段は連鎖するんだと確認できて嬉しかったです(ちなみに,ゼミのときは
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ついひと月ほど前、転職活動をする中でさまざまなところを訪問し、さまざまな人たちとお話をさせて頂く機会があった。その中で特に印象に残ったのは、とあるベンチャーキャピタル(VC)にお勤めの方のお話しだった。名前を仮にAさんとしておく。Aさんは、職業柄さまざまなベンチャー企業の人たちとお会いする。特に社長と会う。その上で、彼らの会社が今後成長していくかどうかを見極めていくのだけれど、その際の評価基準となるのは、一も二もなく「社長そのもの」なのだということだった。こう言ってしまっては何だが、事業内容や設立趣意などはあんまり見ないのだそうである。感覚でいうと八割から九割が社長で判断するらしい。Aさんが言うには、社長は会社の顔であると同時に、会社の性格でもあるという。社長の性格が、会社の性格にもそのまま反映されるからなのだそうだ。大企業ではそういうことはないのだが、中小企業、特に新興のベンチャーにおい
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