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ブックマーク / bungeishi.cocolog-nifty.com (14)

  • アナタの悩みは「近代」特有の問題かもヨ?(永田洋子の話の続き) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「先週の永田洋子の話が結構なアクセスだったみたいよ。ユニークアクセス数で1万とか」 kenzee「エ?そんなんでよかったらもうちょっと続けようかナ? ザーっとした話だったので永田が「近代的で、進歩的な女性観をもっていた」みたいな話の「近代」とか「戦後民主主義的」ていうのがわかりにくい、という反応もあった。そこで「近代的な個人」ってなんだろう、みたいなトコからはじめたい。ここでは何度も取り上げるけど、「近代」の定義を柄谷行人「日近代文学の起源」(岩波現代文庫)に求めたい。このの要点を物凄く手短に言うと、「近代文学というものは昔から連綿と日文化の中で続いてきたと考えられているが、せいぜい明治期に発祥した、歴史の浅いカルチャーだ。特徴として、「内面」「心象風景」のような概念が発見された。ついでにルソーの告白録にアイデアを得た田山花袋「蒲団」のような「告白」という制度も開発される。そし

    アナタの悩みは「近代」特有の問題かもヨ?(永田洋子の話の続き) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2022/03/01
    永田の高校時代というか校風や校則のことを指摘する人は少ない。だがしかし彼女の学校に限らず今だって帰りの吊し上げの会とか陰湿なことやってるのだから総括だってそういう教育の成果であるとも言えるわけです。
  • 気まぐれシェフの木こり風パスタへの道程(みち)(ショッピングモーライゼーションの源流としてのあさま山荘Part.4) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「これが……オレの…モータリゼーション…ってヤツ?」 司会者「カブやんけ」 司会者「ファミマの駐車場やんけ! スゴイ情けない郊外の風景だなあ」 kenzee「こんな郊外の風景がオマエタチのお好みなんだろう? 素直になれよ」 司会者「48,000キロも走ってるね。これがキミのモータリゼーション?」 kenzee「コレなかったら生活できません。歩いていけるところにはローソンが一軒あるだけなんですよ。スーパーもユニクロもマクドも王将もツタヤもみんなこのモータリゼーションなしには行けないところにあります」 司会者「モータリゼーションって言うな!」 kenzee「週末はコレでスーパー銭湯行ってイオン行って買い物してイオンの中のビレヴァンで立ち読みしてジョーシンで家電チェックしてフードコートでたらふくって家に帰るのが幸せな過ごし方」 司会者「包摂されてるなあ、郊外的環境に」 kenzee

    気まぐれシェフの木こり風パスタへの道程(みち)(ショッピングモーライゼーションの源流としてのあさま山荘Part.4) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2022/02/26
    めっちゃすごい研究文!aikoの人こんな記事も書いてたのか。そして今も残る私の10年前のコメントに胸熱。
  • よいこの盗作問題入門(aikoマラソンは一回お休み) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回、774さんより、「戻れない明日」パクリ疑惑について教えていただいた。とりあえず「aiko パクリ 盗作」など検索ワードでググってみると、主に2chあたりでは「戻れない明日」がビル・ウィザーズ「Lean on Me」、「ひまわりになったら」がサザンオールスターズ「当たって砕けろ」の盗作ではないかと囁かれている。まとめるとこんな感じの議論だ。 アンチaiko「「戻れない明日」って「Lean on Me」のイントロのモロパクじゃん。ホント、ガッカリ」(注・・・ただし、頭の2小節のオルガンのフレーズのみ)。そんで、デビューのきっかけとなったコンテスト出場曲「ひまわりになったら」はサザンの「当たって砕けろ」と冒頭のメロディが同じ。(筆者……注これもAメロの頭、3小節のみ) aikoってパクリまくりじゃん」 aikoヲタ「そんなのたまたま似てただけ! aikoさんが盗作とかするわけ

    よいこの盗作問題入門(aikoマラソンは一回お休み) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2020/06/29
    aiko研究家の人。昔から読んでたけどこれに言及してるの知らなかった。へえ。
  • 綿矢りさ「夢を与える」(文藝冬号) - kenzee観光第二レジャービル

  • aiko打ち上げ(aiko最後だよ!) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「イヤー、(_´Д`)ノ~~オツカレ様デシター。シャンパンポーン」 kenzee「どうも。ホントに10枚もいけるか、ってファーストの時から言ってたワケだけど、いつかはたどり着けるもんだね」 司会者「もう3曲目ぐらいで言ってたよ」 kenzee「ザーっと読み返すとヒドイことばっかり言ってるけど、どれも思い出深いCDばかりですよ。特にウチ、「夏服」を親の仇みたいにボロカス言ってるけどいい曲もあるからね。「心日和」とか「アスパラ」とか「ボーイフレンド」とか。今読み返すと「時のシルエット」みたいな良盤はコメントが面白くないんだよね。「秋 そばにいるよ」のような、半分ムカつきながら書いてるヤツの方が面白いという。「ギター、ウルせえなあ」とかボヤいてるところに「あなたと握手」がでてきてガーンと涙でてくる、みたいな起伏があるヤツ。辛かったのはaiko必殺の「壮大なバラード」だな。「えりあし」とか「

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  • 洋楽聴いてないのに聴いたかのような若者音楽ってのがあるんですヨ。 - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「レジーさんとこで「若者の洋楽離れ」という問題提起が各方面でバズを起こしている」 司会者「レジーさんはくるりとかユニゾンの田淵さんとかにリアクションされててスゴイなあ」 kenzee「オレ、さんざん小室の話とかしてるのにそろそろ小室さんからリアクションきてもいい頃だけどな」 小室哲哉(のツイッターアカウント)「やあ、kenzeeこんにちは。華原と小室コンビのアイドルプロダクトはビジネスモデルとしては大失敗。その後のアイドル産業にとって教訓となった、とか悪口ばっかり言ってテメー。あの頃、若い女の子が年をとるってとこまで勘定にいれてなかったんだよなあ」 kenzee「ア、小室さんはじめまして。昔、中学生のときに近所のレンタルレコード屋の優&愛で(ちょうどその頃、メディアがレコードからCDに切り替わる時期だったので)レコード100円大処分バコのなかにスピードウェイ(TM NETWOR

    洋楽聴いてないのに聴いたかのような若者音楽ってのがあるんですヨ。 - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2012/12/31
    そうそう、そういうこと。数年前に僕もそれブログで書いたの。おっしゃるとおりだよ。
  • 「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) - kenzee観光第二レジャービル

    「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) 司会者「で、90年代のテレビバラエティ的な「空気読み」の能力がアイドルリテラシーとして強力に求められる時代からゼロ年代に至るまでに「告白文学」の潮流があったという話ですが」 kenzee「ネット文化が花ひらく直前に告白ブームがあった。まず、音楽シーンでまっさきに思いつくのは浜崎あゆみの登場だ。浜崎は元B級アイドルで1998年に歌手として再スタートを切る。彼女の音楽の最大の特徴は自作詞であったことだ。そして、その歌詞は当時の10代の女性の大きな支持を得る。ここまではみんなよく知ってる話だけど、ほぼ同時期に「告白」で大ブレイクした例がある。飯島愛「プラトニック・セックス」である。これは170万部を超えるベストセラーとなり、今ではブックオフの100円コーナーの定番である。のちに映画

    「告白」するとエラくなるというワザが今は通用しない。いい時代なのかな?(我々はアイドルをどう消費…Part.11) - kenzee観光第二レジャービル
  • 「ノリ」とか「空気」の中心で「内面」を叫ぶ(我々はアイドルをどう消費…Part.10) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「このCDの中に」 司会者「ア、小西康陽さんがプロデュースした八代亜紀のジャズのスタンダードカヴァー集だね!」 kenzee「こんな紙が封入されていたのだ」 司会者「八代亜紀様まで握手会とか! やはり複数買いされたりするのかナ?」 kenzee「燃えないゴミの日に大量に「夜のアルバム」が廃棄されたりするかもしれない。でも、中身はすごくいい内容ですよ! 我々ジャズというとすぐピアノトリオとか最近の居酒屋とかで流れてるような雰囲気モノを想像しがちだがこのアルバムの編成はギターとベースだけ、とかヴィブラフォンだけ、みたいな実に静謐な「夜の底」みたいな世界だ。こんな小さな編成に耐えられる八代さんの歌が素晴らしい。握手しなくても買って損ナシ」 司会者「で、前回アイドルから学校感が90年代あたりから薄れていったという話ですが」 kenzee「90年代のコミュニケーション空間の変容を考えるう

    「ノリ」とか「空気」の中心で「内面」を叫ぶ(我々はアイドルをどう消費…Part.10) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2012/11/29
    僕にとって小室系というと hitomi なんだが、彼女の歌詞も(自作)同じだよね。ProgressとかのPVも同じ感じ。/ 彼女のコムロ時代PV集DVD持ってるので今もよく見るよ。
  • 86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル

    86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) kenzee「また渡辺美里に話戻るけど」 司会者「一向に時代が進みませんな」 kenzee「世間一般は、つまり大方の若者は美里を受け入れた。優れたポップミュージックであると認めたのである。では音楽ジャーナリズムはどう美里を判断していたのか。ミュージック・マガジンという老舗音楽雑誌がありますね?」 司会者「ね?ってアンタも書いたことあるだろう!」 kenzee「MMには老舗コーナー「クロス・レビュー」というのがある。要はライターさんたちが集まって新譜をツイッター並みの短文で批評し、点数をつけるというなかなかのコーナーだ。この1986年9月号になんとマドンナやスミスの新譜と並んで美里の「Lovin'You」が俎上に乗せられている。4人の評者に5点、5点、4点、7点と辛い評価を受けている。意外

    86年以来、アイドルは未熟ではいられなくなりました(我々はアイドルをどのように消費したかPart.7) - kenzee観光第二レジャービル
  • 反省する歌の時代、はじまる(我々はアイドルをどのように消費してきたかPart.3) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「久しぶりにアクセス数が1000を超えるなど」 kenzee「マッハッハッハ、おとうちゃんもたまにはヤルでェ。誰か有名人にツイートされたとかじゃなくやでェ。ワシ、まだまだイケてるんやでェ」 司会者「御用の方は、 kenzee74of@yahoo.co.jp  まで。ところで前回の話でわからないとこがあるとかメールもありました。まず、ロキノン批評が「近代的自我を問う」批評だった、のクダリがよくわからない、と」 kenzee「まあ、昔の60年代のレコードとかの裏ジャケにある推薦文とかがもともとの音楽評論だったんだよね。朝一郎さんみたいな人が「バカラックの楽しい、楽しい、音楽の贈りもの」みたいな。70年代に入ると学生運動以降の人が音楽評をやり始めるわけです。そうすっと、「この経験を通じてこのミュージシャンは人間的に成長した」とか「彼のファズ・ギターの歪んだ音色のなかにマイノリティの悲しみ

    反省する歌の時代、はじまる(我々はアイドルをどのように消費してきたかPart.3) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2012/09/27
    小西 尾崎 小沢
  • 柄谷の「児童の発見」は「アイドルの発見」だった(我々はアイドルをどのようにPart.8) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「最近、2冊のを読んだ」 kenzee「吉田豪のは40歳前後でサブカルの人々はになると言われるが、いかに克服したかのインタビュー集、そしてECDのは、2002年から2010年にかけてECDがいろんな雑誌とかに書いた音楽関係のコラムやエッセイ、短編小説を集めたものだ。奥付をみると2011年3月22日。まともに3.11とカブってしまい、ほとんど話題にならなかっただろう1冊。で、この2冊を続けて読んで考え込んでしまった。つまり私も38歳でサブカル方面の人なので心配になったのだ」 司会者「吉田豪のにでてくる人々も「まさか自分がになるとは、神経症とかになるとは思ってもみなかった」と言ってますね」 kenzee「で、まさにオレ自身、他人事だと思って読んでいたのだが、こんなノホホーンとしてる襲われるのがというヤツのようなのだ。最近こういうことを考える。11年前。2001年。オレ

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  • コーヒーとRevolution(連合赤軍とロスジェネ問題イントロ) - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「で、いよいよゼロ年代も大詰めを迎えたワケですが、Revolutionはどうなったんだよ」 kenzee「最近ズーッと連合赤軍の資料ばっかり読み漁ってたのよ。元メンバーの手記からはじまって、若松孝二の「実録・連合赤軍」とか山直樹のレッドとか。で、なんでオレは今こんなに連合赤軍のことが気になるんだろうと考えるとあの事件が71年の暮れから72年にまたがってたっていう。その時代の転換点と今がなんとなくリンクするような気がするからなんだよね。ところで速水さんのブログでコーヒーと歌謡曲についての論考がある。缶コーヒーやインスタントコーヒーの進化や普及の歴史を歌謡曲はどう扱ったのかという内容で、ピンキラ、モーニング娘。尾崎豊などの「コーヒー曲」について論じている。で、それによるとホット用の自販機が登場したのは72年なのだという」 司会者「72年に今の我々の生活の原型が形成されていった、というの

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    maicou
    maicou 2011/05/12
    連合赤軍
  • サクラップとゼロ年代(J-POPと自分探しPart.6) - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回、櫻井翔ソロ曲「HIP POP BOOGIE」を聴いていただきました。あのリリックのスゴイところはまったく従来の「ストリートの論理」が通用しない「ジャニーズアイドル」という立場を見事に逆手にとった姿勢なのだ。 大卒のアイドルがタイトルを奪い取る マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る HIP HIP POP BEAT YO ステージ上終身雇用 これは慶応幼稚舎からエスカレーター人生を歩んできたボンボン櫻井にしか書けないパンチラインだ。「マイク一で夢をつかむ」という陳腐な物語を見事に相対化し、オルタナティブの設定に成功している。 What's Goin' On なにか違うと思わないかい? あんな大の大人が罵り合い大会なんてぼくらは見たくないんだい こうなりゃもう、おう咲き乱れる 業の方々顔しかめる(櫻井翔「HIP POP BOOGIE」2008年) これはおそらく日のヒ

    サクラップとゼロ年代(J-POPと自分探しPart.6) - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2009/11/01
    感情ある部品
  • J-POP論 外伝 - kenzee観光第二レジャービル

    司会者「サア、やっとJ-POP論も一段落したのでやっと文芸誌の話ができますね。ナニナニ、今月の群像は「戦後文学を読む」。コリャ、ウチ的にもぜひ絡みたい企画ですよ! kenzeeさんは戦後の作家だとどの辺が好きなんですか?」 kenzee「やっぱ第三の新人かなって違うんだよバカ。前回のエントリーが大変なことになった。一日で10,000アクセスを越えてしまったのだ。一体今までの苦労はなんだったんだ。kenzee賞とか。アレ実はスゴイ大変な労力を伴う企画なんだぞ」 司会者「プッ。kenzeeもいよいよアルファブロガーってヤツですかい? ヨッ、ネット界の有名人!」 kenzee「前回のエントリーってこのブログの歴史からみたらかなり異色な回なんですよ。普段は一応文芸評論とかやっててですね、来なら今の時期、芥川賞とかにチャチャ入れてる時期なんですよ」 司会者「そういや磯崎さんにはなにもメッセージなし

    J-POP論 外伝 - kenzee観光第二レジャービル
    maicou
    maicou 2009/11/01
    自分とこの会社で原盤管理してるミュージシャンは強い。誰に断ることもなく、自分の手で新しいメディアにアーカイヴできる」
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