経済産業省は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の導入にともなって太陽光発電事業の認可を受けていたにもかかわらず、事業を始めようとしない859案件に問題があるとして、事情を聴いたうえ認可取り消しを検討する。 太陽光発電事業者は発電設備の建設が認められても、発電を開始しなければいけない時期については制限がない。そのため、太陽光パネルが急速に値下がりしているため、事業開始を遅らせ、儲けを大きくしようとする業者が多いからだ。 ■発電が始まったのは、件数で22%、発電量で8% 経済産業省によると、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で2012年度中に建設認定を受けた太陽光発電の発電設備(400キロワット以上)は4699件、1332万キロワットにのぼる。ところが、実際に発電が始まったのは1049件、110万キロワットにとどまる。件数で全体の22%、発電量ではわずか8%に過ぎない。