室賀氏の墓所がある同地区上室賀の前松寺の裏山。板囲いがされ、五輪塔など5基が並んでいる。寛政年間(1793年ごろ)、室賀の人たちが整備し、その後も荒廃するたびに改修し、守ってきた。その墓所に今年、大勢の「ムロガー」と呼ばれるファンらが訪れた。 墓を守ってきた子孫の一人、西沢文登さん(70)は今年1月の放送開始後から、室賀氏に関する解説チラシ(A4裏表4ページ)を墓所の脇に設けた箱に入れてきた。この1年で「800枚以上作った」といい、墓を訪れる室賀ファンの多さに驚いているという。個別に案内したグループもあり、西沢さんは「千人近くに墓を参っていただいた。ありがたいです」と話す。 とはいえ、室賀の人々には、いまもぬぐいきれない複雑な思いがあった。 4月初旬、地区の高齢者の組織「上室賀みつわ会」の総会通知書に次のような文言があった。 「今年の話題は何といっても『真田丸』。(正武は)あくまでも昌幸、
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