気鋭の文筆家・古谷経衡氏が講談社『現代ビジネス』(11月29日)に寄稿した論考「ネットを徘徊する怪物「差別的デマ」は、いま誰を餌食にしているのか」が物議を醸しだした。記事ではネット上にある「在日特権」「アイヌ特権」「沖縄批判」をデマと断じ左派や人権派には評価された。しかし一方的なデマ認定に保守派から漫画家の小林よしのり氏まで巻き込み批判や異論が噴出。一見はネット上でありがちな「場外乱闘」といった様相だが、これからのメディアを考える上で実に興味深い現象が見て取れた。 ファッション誌から出てきたデリッカー、ギャル男のような人物が報道番組、ワイドショーで政治や社会問題をぶった斬る。ここ数年、メディアで活躍中の古谷経衡氏である。2010年『日本文化チャンネル桜』に初登場しその後、キャスターを務めた他、保守系論壇誌にも寄稿。著書も多数で現在はメディア文化人やフリーアナウンサーを擁する「オフィス・トゥ