大阪市長選で当選を決めた橋下徹前大阪府知事は27日夜、大阪市内のホテルで記者会見し、公約に掲げた「大阪都」構想の実現に向けた中央政界への働きかけに関し、「受け入れてもらえないなら候補者擁立の準備に入る」と述べ、次期衆院選に「大阪維新の会」としての候補者を擁立する考えを示した。 都構想実現には地方自治法改正などが必要。「維新の会」は27日午後、ダブル選の勝利を前提に今後の戦略を協議し、既存政党に対し平成23年度内という期限を切って、法改正に向けた具体的な行動をとるよう迫る方針を確認。橋下氏は記者会見で「近畿一円の小選挙区、比例代表で70人。どこまでできるか分からないが、協議に応じてもらえなければ年内から準備に入りたい」と述べた。自身の国政転身は否定した。 また、民主党に対し「(ダブル選の結果を)無視するようなメッセージを出せば、(次期衆院選で)厳しい判断を有権者がすると思う」と牽制(けんせい