社民党党首選が無投票に終わったことを受け、選挙戦実施を模索した阿部知子政審会長(衆院比例南関東)らは20日、照屋寛徳国対委員長ら3氏と「民主主義の観点からも憂慮すべき事態。現執行部継続に懸念を表明せざるを得ない」と批判する声明を発表した。また党本部で開いた会見では、「推薦人4人は集まったが候補者が立候補する環境ができなかった」と擁立断念の理由を説明した。 さらに阿部氏は、「問題提起した以上、きちんと責任を果たさない段階での離党は考えていない。しかし国民からの大きな不信の声を聴けない政党であると判断したならば、政治家としての決断はある」と離党も視野に入れていることを明らかにした。 今後は引き続き党首選出馬の要件緩和に向けた党の規則改正を目指すほか、民主党が比例の議員定数削減を打ち出していることを踏まえ、福島瑞穂党首(参院全国比例)に衆院へのくら替えを働き掛ける。