丸の内駅舎の復元で注目が集まる東京駅周辺で、悩みの種となっている放置自転車問題。 原付きバイクや自動二輪車も含む放置数は2009年度までは一度も東京都内のワースト10に入っていなかったが、一昨年度は同3位、昨年度は同2位に。背景には、臨海部開発で周辺区の人口が急増しているだけでなく、東日本大震災後の自転車ブームもありそうだが、駐輪場整備は用地不足などで一向に進んでいない。 「天気が良い日には、この一角だけでも150台は軽く超えてしまう」。5日午前9時半、東京駅北側の大手町オフィス街に面した「日本橋口」周辺で、千代田区の職員がため息をついた。高層ビルの前や高架下の約500メートルにわたり、自転車がズラリと並んでいた。 同区では職員ら5人で東京駅周辺の同区側を回り、放置自転車を見つけては警告のステッカーをつける。1日の枚数は約300枚にのぼることも。24時間以上放置された自転車はトラックに積み