インターネットが情報社会に定着した中、朝日新聞が間もなく、「電子版」を発行することが分かった。新聞業界では、日本経済新聞に次ぐ電子版進出。部数と広告という「収入の両輪」の減少に苦しむ新聞業界の経営が大きく変わる前兆との指摘も出ている。 朝日新聞内部に流れている情報では、「デジタル対応」と呼ぶ電子版は今年2月下旬、遅くても3月上旬にスタートする。『iPad』(アイパッド)や『iPhone』(アイフォン)、パソコンに対応する形をとる。いずれは、同社が提携するauが採用するアンドロイドにも対応できるようにするという。 「1カ月の料金は、朝日新聞をとっている場合は1000円、とっていない場合は3800円になる見通し。契約の受付はASA(朝日新聞販売所)が受け付け、紙面は基本的に東京本社発行の最終版(14版)1日1回の発行だが、24時間体制で更新するそうです。1面から最終面まですべてのページが読
ソニーは10日、電子書籍専用端末「Reader(リーダー)」を発売した。家電量販店などのほか東京都新宿区の紀伊國屋書店新宿本店など一部の書店でも販売し、本好きの利用者を取り込む考え。一方、シャープも同日、電子書籍などに対応した多機能端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を発売し、全国のコンビニエンスストア約2万3000店などで購入申し込みを受け付ける。すでに電子書籍市場が成長している欧米などに続き、日本でも本格的な電子書籍時代が到来した。 ソニーは、リーダーを全国300店超の家電量販店などのほか、紀伊國屋書店の3店舗で販売を開始。東京都新宿区の紀伊國屋書店新宿本店では、入り口付近の目立つ場所にリーダーが並べられた。紀伊國屋書店新宿本店の西前秋幸店長は「新たな読書ニーズに積極的に対応する」と述べた。 一方、シャープのガラパゴスは、購入希望者が量販店に備えた用紙を郵送するか、インターネットで
本をそのまま送ると裁断機でバラバラにした後、スキャンしてPDFデータなどに変換してくれるという、電子書籍時代が始まっているにもかかわらず既存の出版社がノロノロしているその間隙を縫うかのようなタイミングで出現したサービス、それが「BOOKSCAN」です。その舞台裏がどうなっているのかを実際に行って取材してきました。 結論から言うと、2010年4月の設立から約7ヶ月が経過、その間に新規参入業者が山ほど出現しましたが、「BOOKSCAN」はさらなる劇的な進化を遂げて差別化に成功しており、最初の頃からは考えられないレベルに到達していました。正直、わずか7ヶ月でここまでできるのだという意味では、まるで海外のスタートアップ企業のようなスピード感と、アイディアを形にする確かな技術力を感じます。 戦慄すべきその恐るべき舞台裏の中身は以下から。BOOKSCAN(ブックスキャン) 低価格・書籍スキャンサービス
今年は「電子書籍元年」とよく言われる。他方で、「電子書籍なんてほとんど出ないじゃない。どこが元年なんだ。やっぱり日本の出版界は閉鎖的だ」という声もよく聞く。だがこの言説、このところずっと電子書籍関連を取材している筆者からすれば、とても違和感がある。 「まだ始まってもいないよ」。これが、日本の電子書籍の偽らざる姿だ。 ではどうやって「始まる」のか? そのきっかけとなるのは端末だ。今の市場は「読みやすい端末」の登場に引きずられて、そこで販売する書籍が登場する、という形で形成されているためだ。 今回はアメリカで登場した新世代電子書籍端末を、「日本登場後」を見すえつつ試用していきたい。題材はAmazon.comの「Kindle」。俗に「黒キンドル」「Kindle 3」(関連記事)と呼ばれる世代の製品を中心に、旧機種と比較しつつ語ろう。試用というには短時間だが、ソニーの電子書籍端末「Sony Rea
デジタルマーケティング関連のイベント「ad:tech Tokyo」2日目の10月29日、企業の展示ブースの一角で元ライブドア社長、堀江貴文氏が自身の個人メディアへの取り組みを語る座談会が開かれた。コンデナスト カントリーマネージャーの田端信太郎氏、ターゲッティング社長の藤田誠氏という2人の元ライブドアメンバーを相手に、ブログ、Twitter、メルマガなどについて語った。以下にその発言をまとめた。 堀江氏:個人メディアはライブドア時代からずっと考えていたことです。ブログサービス「livedoor Blog」を開始したのは2003年の暮れですが、そのずっと前から、たとえば当時ライブドア社員だった宮川くん(現Six Apartの宮川達彦氏)は2001年くらいからMovable Typeを自分のサーバにインストールしてブログを運営していた。 ウェブコンテンツというのは毎日、1時間ごととか頻繁に更新
「CEATEC JAPAN 2010」のシャープブースに電子書籍端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」が展示されていたので、写真とムービーに収めてきました。 モバイル業界では「ガラケー」など、あまり肯定的でない意味で使われる「ガラパゴス」という名をつけたことで、逆にシャープの男気や本気度を感じ取れる端末ですが、その名の通り日本の書籍に適したものとなっているか、デモ機の動作を確かめてきました。 実際に操作しているムービーと、端末の写真は以下から。シャープのブースに到着。 「GALAPAGOS」はひときわ大きく扱われていて、ブースの主役と言っても過言ではないほどでした。 「GALAPAGOS」には2つのサイズがあり、これは持ち歩きすることを前提に作られたモバイルモデル。5.5型ワイド画面(1024×600)が採用されています。 左から「戻る」ボタン、トラックボール、ホームボタン。トラックボー
シャープは7月20日、電子書籍フォーマット「XMDF」を動画や音声に対応させた「次世代XMDF」を開発したと発表した。年内にも対応電子書籍端末を発売する計画。出版社や新聞社が賛同を表明しており、端末からオーサリングシステムや配信システムまで提供する電子書籍ソリューションとして、海外展開も視野に入れている。 XMDFはシャープが開発した電子書籍フォーマットで、縦書き表現やルビ、禁則処理などに対応し、携帯電話を中心に7000万台以上の端末に搭載されているという。次世代XMDFは、高精細な大型ディスプレイに対応。電子書籍上で動画や音声を再生したり、文字サイズに合わせて自動で段組みを変えたり――といったことが可能になっている。 年内にも、次世代XMDF対応電子書籍端末を発売する予定。同日の記者発表会では、iPadに似た10.8インチディスプレイのタブレット型タッチパネル端末と、iPhoneを一回り
前の記事 「ジョブズ手裏剣」SPA!記事を否定:Apple社 読みやすさと理解は相反?:電子書籍への提言 次の記事 半永久的に使える金属ペン(動画) 2010年9月15日 カルチャー コメント: トラックバック (0) フィードカルチャー Tim Carmody 金属でできた鉛筆「メタルペン」を2種類紹介しよう。 メタルペンでは、ペンから紙に少量の金属合金が移動する。鉛筆とは違って、手でこすられてページが汚れることはない。またインクと異なり、乾かす必要がない。使って減る合金の量はとても少ないので、詰め替えや交換の必要なく一生使えるという。書き味が悪くなってきたら紙ヤスリで削る。 米Vat19.com社が販売する『Inkless Metal Pen』(27.95ドル)は、軸全体がステンレス・スチールで作られている。上の宣伝動画を見ればわかるように、マーケティングはユーモラスな雰囲気だ。[水中
アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」の登場を契機に、国内で電子書籍の普及が現実味を帯びている。紙の本は時代遅れとなり、書店は姿を消すのか。ビジネスチャンスと存亡の危機を前に、慌ただしさを増す動きを追った。 ◇ 「書籍1冊か電子データを提供してもらう以外、手間や費用はかかりません。価格や販売国は出版社の皆さんで設定できます」 7月初旬、東京都内で開かれた出版業界の見本市。米ネット検索大手グーグルの担当者が熱弁をふるった。言葉遣いは丁寧で、ブースを埋めた来場者に協力を求める姿勢に徹している。 会場全体に熱気が漂う。米国を中心に急伸する電子書籍が「日本でも間もなく普及する」と見込んだ企業の担当者が押し寄せ、4日間の来場者はおよそ8万7千人。前年を2万人以上も上回った。 グーグルは来年初めまでに日本で電子書籍サービス「グーグルエディション」を立ち上げる方針
会社と社員との間に立ち、さまざまな問題を対処する緩和剤的な役割をも担う、言わば、労働に関するエキスパートでもある社会保険労務士。 会社や企業に入社すると、ほとんどの場合、公的保険などへの強制的な加入が義務付けられている為、今後も、専門家としての仕事が途絶える事は考えにくいと言えます。 むしろ、保険制度や年金制度など労働に関するさまざまな法律や規定もより一層複雑化する事が予想されている将来においては、益々需要が高まる傾向にあると言えます。 ただし、社会保険労務士の需要自体が高まる傾向にあると言っても、ただ資格を持っているだけでは、その流れを有利に活用する事は難しい、と言えるかもしれません。 既に、労働環境や法律など、会社に関するさまざまな要素も年々複雑化している昨今ですが、近い将来、その変化も更に加速するのでは?と懸念されているのが実状です。 労働に関する全ての項目を熟知している専門家として
本日都内で開かれた記者会見において、ソニーと凸版印刷、KDDI、朝日新聞社が共同で電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立する旨の発表が行われました。 海外で電子書籍に注目が集まり、Amazonの「Kindle」やAppleの「iPad」がヒットする中、いよいよ日本でも国内最大級の電子書籍配信プラットフォーム構築を目指した本格的な動きがはじまることになりますが、この試みに対して講談社や集英社、小学館などの出版社各社も賛同の意向を表明しています。 なお、上記画像はソニーが2004年に発売したものの、コンテンツが揃わずに不振となった電子ブックリーダー「LIBRIe(リブリエ)」ですが、出版社がコンテンツの配信に前向きになることで、今度は成功を収めることができるのでしょうか。 詳細は以下から。 ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社 電子書籍配信事業に関する事業企画会社を設立 | 2010年
電子書籍はいつまで「姥捨て山」か(1/3) 4月6日の本欄で伊藤元重氏が電子書籍について書かれていたが、新聞各紙も電子書籍への期待を記事にしている。 アマゾン・ドット・コムの読書端末キンドルはさしあたり英語表示しかできない。アップルのiPadも、アメリカで売れすぎて日本の発売が1か月延期されたそうだが、注目度は高いようだ。 こうした期待に水を差したくはないが、「電子書籍『姥(うば)捨て山』説」というのがある。 ○本を穏便に撤収 売れ筋の小説などは、単行本として出版されたあと、しばらくたって文庫本になる。私が若いころは、文庫化された本はかなり長いあいだ入手できたが、いまはそうはいかない。書店の文庫の棚は飽和状態で、返品されれば日の目を見る機会は少ない。ほどなく断裁されて品切れ状態になる。そうなれば、有名作家の一時は評判になった本でも入手できない。出版社は有名作家に顔が立たず、とりあえず
【ニューヨーク=山川一基】米ネット検索最大手グーグルは5日、早ければ6月に米国で電子書籍販売に参入することを明らかにした。米アマゾンの「キンドル」や米アップルの「iPad(アイパッド)」など、どの電子書籍用端末でも読めるほか、パソコンでも読めるようにするという。 サービス名は「グーグル・エディションズ」。グーグルは著作権者らの許可をもらい、書籍の一部を見ることができるサービスなどをしてきた。今回、同社幹部が講演で「6月下旬か7月ごろ」から書籍の内容をインターネットで流し、販売する事業に乗り出すことを明らかにした。同社広報も朝日新聞の取材に対し、「年央に参入する」と認めた。 電子書籍は、首位のアマゾンが同社のキンドル向け、2位のソニーも同社の端末「リーダー」向けにしか書籍の内容を流していない。アップルが4月に米国で発売したiPadも同社の専用サイトから電子書籍を買う仕組みだ。 ただ、ア
4日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、インターネット検索大手グーグルが6月下旬にも、電子書籍のオンライン販売を開始すると報じた。ニューヨークで同日開かれた会合に出席したグーグル幹部の話として伝えた。 ネット小売り大手アマゾン・コムや電子機器大手アップルなど、米情報技術(IT)大手の電子書籍市場参入が相次いでいるが、グーグルの販売開始で競争が激化、市場拡大に弾みがつくことにもなりそうだ。 新サービスは「グーグル・エディションズ」と名付けられ、ネットで書籍を検索し、簡単に購入できる。デジタル書籍はアマゾンやソニー製品を含む電子書籍端末やパソコンにダウンロードできる。 ダウンロードしなくても、パソコンや高機能携帯電話、アップルの新型マルチメディア端末「iPad(アイパッド)」などを使い、どこにいても読むことができる。(共同)
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