27日の欧米金融市場は、英国民投票の欧州連合(EU)離脱派勝利に伴う動揺が続き、主要株価は大幅に値下がりした。ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株30種平均が一時、330ドル超下落した。欧州の株式市場でも、英FTSE100種株価指数や独DAX指数が一時、2%超下落した。 ダウは27日午前10時50分現在、前週末24日終値比305.50ドル安の1万7095.25ドルをつけた。24日の終値は610ドル安と下げ幅は4年10カ月ぶりの大きさとなったが、下落に歯止めがかからない状況だ。 ルー米財務長官は27日、ワシントン市内での講演で「米経済に新たな逆風だ」と述べた。ただ、「(リーマン・ショックが起きた)2008年より金融機関は強固になった」と述べ、市場は危機的状況には至っていないとの認識を示した。