土台を残して焼失した毎日新聞広島支局(手前)。中央左寄りの建物は燃料会館(現レストハウス)、右が広島県産業奨励館(現原爆ドーム)=爆心地から290メートル 一面に広がる赤茶色のがれき--。原爆投下(1945年8月6日)から数日後の広島で、撮影された写真の撮影場所近くを実際に歩いていた被爆者は、カラー化した写真に当時を思い返していた。 切明(きりあけ)千枝子さん(88)=広島市安佐南区=は女学校4年生だった15歳の時、学徒動員されていたたばこ工場から病院に向かう途中、爆心地から約2.5キロで被爆した。爆風で地面にたたきつけられて小屋の下敷きになったが、自力ではい出した。家族も無事だったが親戚が爆心地近くに住んでおり、原爆投下から数日後、両親と一緒に親戚を捜しに街中を歩いた。結局、消息は分からなかった。 カラー化写真を見ながら、切明さんは「焼け野原を歩いていてつまずいたことがあって、石だと思っ
警察庁は2019年度、より高度な捜査や犯罪の防止に役立てようと人工知能(AI)を活用した3種類の実証実験に取り組む。膨大なデータを学習させて捜査に活用できるシステムを開発し、全国警察への導入を目指す。 一部の都道府県警で先行例はあるが、警察庁が実験に取り組むのは初めて。19年度予算の概算要求に1億4400万円を計上し、(1)車両の判別(2)疑わしい金融取引の分析(3)大規模イベントを狙ったテロリストの発見--などに役立てる。 (1)は、国内外で流通している自動車の形状や性能などを学習したAIが、防犯カメラに映った不審車の映像から車種を特定することを目指す。不鮮明な映像や車両の一部しか映っていない場合でも、わずかな特徴から車種を特定するシステムを開発する。
米エール大学ネットワーク科学研究所のニコラス・クリスタキス教授=米東部コネティカット州で、清水憲司撮影 あえてトラブルを引き起こす「ダメな人工知能(AI)」の開発を提唱する米エール大学ネットワーク科学研究所のニコラス・クリスタキス教授に狙いを聞いた。 --ネットワーク科学研究所の目的は? ◆いくつかの方向性があるが、一つはそもそもなぜ人間は友達をつくるのかという問題に取り組んでいる。ゾウやある種のクジラは友達を作るが、野生動物の世界では非常にまれだ。人間は社会的なネットワークの中で生きており、そのことが人間の進化や生存にどんな影響を及ぼしてきたかを研究している。人間は体内のバクテリアとともに進化してきたし、人間が友達を作ってきたことが免疫システムの進化にも影響しているだろう。
各分野での進出が目立っているAI。交通、医療、文化芸術、労働、安全保障の5分野での進出の現状と、将来予想される課題を探った。【斎藤有香】 交通 AIによる自動運転技術の拡大が期待される交通分野。しかし事故・違反の際はだれが責任をとるのかといった法律の整備が課題だ。原因がソフトの誤作動だった場合、現在の保険制度では対応できない可能性がある。 AIは、未経験のアクシデントに遭遇した場合、人間のような「とっさの判断」ができない可能性が指摘される。例えば、車の運転支援機能が、道路に飛んできた「新商品の菓子袋」を「道路に飛び出した子ども」と誤認して急ブレーキをかけて事故が発生した場合、責任はどこにあるのか--といった問題が起こりうる。
AIを搭載した家電やロボットが続々と登場。各社の投入が相次ぐAIスピーカーは、音声で住宅の照明や家電の操作を可能にするなど、AIの進歩は私たちの暮らしをより便利で豊かなものにしてくれる。自動車メーカーやIT大手は自動運転の開発を競っており、人やモノの移動も大きく様変わりしそうだ。 AIスピーカー お願い「即実行」 リビングなどに置き、話しかけると音楽をかけたり、天気予報を教えてくれたりする「AIスピーカー」が日本でも普及し始めた。 2017年10月以降、米グーグル▽LINE(ライン)▽アマゾンジャパン▽ソニー--の4社が相次いで、日本語対応のAIスピーカーを発売。いずれも直接話しかけるだけで、インターネットの検索エンジンを用いた調べ物や、音楽の再生などができる。
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